表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天界の神、魔王の側近になる  作者: さとう くるみ
1/5

~神様、下界に降りる~

今回初投稿です、よろしくお願いします!

感想お待ちしています!

 「姉様!大変です!」

 美しい顔を青ざめさせながら双子の妹が部屋に駆け込んで来たのは、

 穏やかな日差しが心地良い、春の日の事だった。

 「どうしたのです、ジェミ?双子座の片割れともあろうものがそのように取り乱すのは、

 あまり褒められたことではありませんよ?」

 「そんなことを仰っている場合ではございません!」

 双子座の片割れであるジェミネは、肩で息をしながら言った。

 「姉様に向け、リリナ様から神託が下りました。・・・下界に降り、魔族の動向を監視せよ、と・・・」

 

・・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・


 「・・・成程。つまり、魔王が代替わりしてからの動きが全くないのが不自然だから、

 十二星座神の中で最も年長のわたくしが魔族に扮し、魔王の真意を探ってくる、というわけですわね?

 ・・・分かりました。その命、謹んでお受けいたしますわ」

 神官から詳しい説明をうけた姉、ジェミナがそう答えたのを聞き、ジェミニは悲鳴のような声を上げた。

 「姉様!?どれほど危険な任務かはお判りでしょう!?」

 「ジェミネ様、我々はジェミナ様を魔族に憑依させるつもりです。通常の変装と違い、憑依は体の乗り換 えですので、見抜かれる心配はほとんどありません。ですので・・・」

 神官たちがそう言うも、まだ不安なようでジェミネは

 「しかし・・・っ」

 と食い下がる。それを見て、ジェミナは呆れたように口を開いた。

 「ジェミ、神託は既に下ったのです。わたくし達がするべきことは、リリナ様のご意向に従う事のみ。

 全てを統べる方に逆らうという選択肢はわたくしにはありません。それに・・・」

 ジェミナはその傾国の美女もかくやというほどの美貌に不敵な笑みを浮かべ、まだ不安そうなジェミネに

 向かって言い放った。

 「わたくし、魔族に簡単にやられるほど、弱くはありませんわよ?」



 



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ