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転生

餓島、大東亜戦争において最も壮絶な、そして惨たらしい戦場として有名なガダルカナル島である。そこには、後に歴史の審判を受け批判を受けた伝説の指揮官が居た。大日本帝国陸軍大佐辻政信、その人である。


「突撃じゃ!我に続けー!!!!!!」

無謀な突進、米陸軍の前に成す術もなく次々と名もなき日本兵が散ってゆく。

「大佐、これ以上は、無理であります!」

「馬鹿言うな、帝国の命運がこの島に、我々に懸かっているのだ!!」


うつけかもしれない、馬鹿かもしれない。しかし、この指揮官は、常に兵たちと共にあり、自ら銃剣を担いで前線に突撃するのである。無謀、無能ながらその姿勢と勇気は、兵たちの士気を鼓舞し、兵たちに慕われたのである。


 そんな政信であったが、戦争の流れを変えることは出来ず、餓島は陥落しかかっていた。そのとき、自決を決意した政信であったが、謎の空飛ぶ円盤が来襲し、政信とその部下、三島太郎に光線を当てた。


「眩しい!!なんぞ!?」


その一瞬、わずか0.1秒である。その一瞬で政信は、己が死んだと誤信した。

次に目を開けたとき、そこには、見たこともない光景が広がっていた!


「大佐殿ー!ここは、一体!?」「わからん。ここは・・・・。」

知能指数の高い政信は、広がる光景からヒントを得て答えに辿り着く。この間、3分ほどのことであった。


「うむ、ここは、もしや戦国時代ではないか。甲冑と馬、アジア系の人種、しかも東アジア系だ。我が国の古の姿ではないか。」

三島も頷く。ただ、気持ちは両者とも整理しきれず発狂しかかっている。


「何奴じゃ!?お主ら、珍妙な衣服を身にまとい妙な火縄銃を持っておる!」

「殿!こやつら、いかがしもうすか。今すぐ斬るべきかと存じます。三成が仕掛けた患者に違いありませぬ!」


足軽が呼びかけた視線の先には、どでかい人物が居た。それは、伸長190㎝だと伝えられる「藤堂高虎」、その人である。高虎は、次々と主君を替え関ヶ原の戦いにおいて東軍に付き、後の大坂の役にも参陣し、徳川の天下、そして旧主家である豊臣家を滅亡させたことで知られる。


「待て、こやつらの話を聞こう。命を奪うは容易い。話を聞いてからでも遅くなかろう。」


政信と三島は、唾をごくりと飲み、この寸劇を畏怖しながら見届け、遂にこちら側が口を開く番となった。


政信の命運や、いかに!?

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