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6,物語の続き
魔女と呼ばれている筈の少女との出逢いは翡翠の王に劇的な変化をもたらしました。
今までどこか無気力だった翡翠の王。
ですが、少女と出逢い翡翠の王は前向きに働き始めます。
さらに書斎に籠るだけでなく積極的に外に出て国民との繋がりを作り、貴族間の争いの鎮圧や、法律の改正など行っていきます。
主君であり幼馴染みである宰相は翡翠の王の働きに喜び少女に深い感謝の念を送るのです。
それは少女も同じこと。
翡翠の王と出会った少女は今まで外に出ようとしなかったのに外へと出ていくのです。
それは大きな変化で大公家一同は少女の変化に喜びました。
これは二人が出逢い互いをあまり知らない二人が惹かれ始める一歩。
“空白の時間”が始まる少し前の話。