突然の別れ?
小学校の卒業式を終えて数日。中学校の入学の準備を進めていた私はオヤジと母さんに呼び出された。何やら大切な話しがあるらしい。
「それで、話しってなに?」
私はリビングのソファーに座り、反対側のソファーにはオヤジと母さんが座っている。
「朔弥。単刀直入に言うがな・・・・・・父さん仕事の関係で引っ越すことになったんだ」
・・・・・はぁ?
私は前世にはなかった展開だったのでかなり驚いた。そして、オヤジの話しを聞いた。
オヤジの話しを聞いて簡単に訳するとこうだ。
東京の大手出版社から専属契約の話しがきたらしい。それで契約条件に東京に住むことがあるらしい。
まあここは東京に比べたら田舎の方なので色々と不便なのだろう。
前世からの経験でオヤジが小説家になって一旗挙げたいという夢はしっている。母さんもそんなオヤジの夢を叶えたいんだろう。
「朔弥はどうする?お父さんとお母さんと一緒に東京に行く?それともここに残る?」
と問いかけてくる母さん。私は答えを返せないでいた。
本来なら家族一丸となってオヤジを支えてあげるべきなのだろうけど私は素直に賛成できなかった。
四月から通う月岡中学校に期待を抱き過ぎていたため、ハイそうですかと切り捨てられないのだ。
おそらくオヤジと母さんは私が残ると言っても嫌な顔はせずに納得してくれるだろう。
私は考えに考えた末に答えをだした。
「私は・・・・・ここに残りたい」
と私が答えるとオヤジは「そうか・・・」と少し寂しそうな顔をして、母さんはニコニコしながら「やっぱりね」と答えた。
「朔弥は月岡中学校に進学する準備をしてるときってすっごくイキイキとしてるんですもの。 余程そこに行きたいん だなって思ってたから 」
どうやら母さんには私が残るのがわかっていたらしい。まったく・・・母さんには敵わないな。
そして、中学校の入学式の一週間前にオヤジと母さんは東京に引っ越した。出発前に生活費や学費など色々と言われたが、大丈夫だよ。と答えた。しかし、親バカのオヤジは何度も同じことを言うので母さんに気絶させられてつれていかれた。
まあとにもかくにも独り暮らしになるんだ。しっかりとしないといけないな。




