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第三話 そして日常

日常はまた日常。今日も平和だ・・・

 さて、前回の話を簡単にまとめると盲腸で病院に行ったと。(作者の大事な妹が)



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 「ところでさっちゃんはもう体大丈夫なの?」


 そう!僕の名前は、佐藤早紀さとうさきだ。前回というか二週間前、盲腸で手術って、なぜか待合室で8時間以上も待たされた上に忘れ去られていたせいか、症状が悪化していろいろひどくなって予定よりも長く入院することになってしまった佐藤早紀である。・・・だれに説明してるんだか。いや、そんなことよりも・・・


 「・・・」


 「え!?どうしたの?どこか痛いところとかあるの!?」


 こっ、これはどういうことだろう!いつも反応がどこか冷たいこの友人がなぜか優しい。明日は魔王でも降って来るのではないか!本気で疑ってしまった!いつもならここで手術跡めがけてボディーブローを仕掛けてきてもおかしくないのになにもない、そしてこの優しい言葉である。しかもうっすら頬を赤くしてくれている。こっこれはまさかあの・・・


 「・・・これがツンデレというものなのか(ボソッ)」


 「え?なにか言った?」


 「ん~ん♪なんにも♪」

 

 今日も一日平和である。



≪キーンコーンカーンコーン≫


 さて、一時間目が始まったわけだが特に書くこともないだろう。ただ、今日も遅刻君(今、命名)が、何故か服装をぼろぼろにして頭から血?いや、きっとペイントをつけて「今日はちょっと吸血鬼と戦ってきました。いや、襲われてる女性を見過ごすわけにはいけませんから」とか意味のわからない言いわけをしていたが、なぜだか教科担当の先生は笑って許していたわけだが、授業後にあっちゃんに聞いてみたら毎日何かと戦っているらしい。・・・あんな凝った格好してくる時間があったらすぐに学校にくればいいのに。目立ちやがりなのかな?


 そんなこんなで昼休み。僕の学校では、昼休み開始5分で売店のものはたいてい売り切れになるので、お弁当を持参しないと普通はこんな普通の体力もない僕は、昼食を食べることもできないわけだけど。退院直後の僕はそんなことさえも忘れていたわけだが。いや、ながながと現実逃避をするのはやめにしよう。なぜなら・・・


 「ん?どうしたの?たべないの?」


 あっちゃんが僕の分のお弁当も作ってきてくれてます!これはデレ期ですか!?デレ期なんですか!?ん、でもやっぱり食べたくないわけで・・・


 「もう!そんなにいうなら食べさせてあげる♪」


 いや、そんな笑顔で言わないでください。恥しいじゃないですか・・・そんなことよりも、そんなに真っ黒焦げになってるわりにすごい甘い臭いのする生クリームの乗ったなにか(あっちゃん曰く唐揚げ)をこっちにむかって食べさせようとしないでください!なんの罰ゲームですか!?これは!!


 「ほぉら♪」


 「むげらっ!!??・・・・・・・ほわぇぁ・・・・みゃああ!!!」(ガク

 

 一瞬、あの世のお花畑と三途の川が見えた気がします。いいえ、確実に見えました。だって、向こう岸におばあちゃんがみえたもん。


 「ほぉら♪もう一口♪」


 あっ、あなたはなにに怒ってるんですか!?あれですか?今日、朝からデレてるように見えたのは怒ってるからで、ここまでのブラフですか!?


 ≪しばらくお待ちください。ここから10分間友人に無理やり黒い物体を押し込まれます。手術跡を触りながら・・・。≫



後半に続く



そんな日常。

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