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プロローグ:センテイの始まり

初投稿なので拙い部分もあるかもしれませんが、ご一読してくだされば幸いです。


 むかしむかし、まだ「国」という言葉が無く、「世界」という言葉の意味が一つの大陸のみを指していた頃のお話し。


 その世界には偉大な神様がいました。


 神様はそこに住む人々に様々な知識を授け、その暮らしを豊かにしていきました。


  人々は神様を崇め敬い、それはそれは平和に暮らしていました。


  しかしある時、空から邪悪な神様がやってきて世界中に瘴気を放ちました。


 瘴気は動物を魔物に変え、人を狂人へと変えていきました。


 魔物や狂人達は、それ以外の全ての生きる者達へ容赦なく襲いかかり、至る所で激しい戦いと混乱が起こりました。


 人々は困り果て、この状況を収める術を神様に求めました。


 すると神様は腰につけている大きな剣を抜いて、邪悪な神様のいる方角に剣を投げつけました。


  一直線に飛ぶ大きな剣は見事に命中し、邪悪な神様は跡形もなく消えてなくなりました。


 人々はこの事を大いに讃えて喜びました。


 しかし、邪悪な神様が消えても瘴気はなくならず、それが原因で人々は以前よりも争いを望むようになっていき、大陸中で戦争や犯罪が頻繁に起きるようになりました。


 その様子を憂いた神様は、強く優しい心を持った人達を集めて大陸中の人々にこう告げました。


 「今より『世界』を幾つかに分ける。そして、一つの世界につき一柱の神を与えよう。君達に与えた神は、君達を瘴気に負けない強く優しい心の持ち主へなるように導いてくれよう」


 「そして、もしそれを成し遂げられた者がいれば、その者は再び私のいる地へ戻れるだろう」


 「ただし、弱くて卑しい心に堕ちた者がいれば、その者にはその心に相応しい地が待っているだろう」


 そう言い終えると神様は、片手に持った大きな矛を大地に突き刺しました。


 矛先から出た光はまるで切り絵を作るかのように大地をバラバラにし、やがてそれぞれが一つの世界として形作られていきました。


 こうして世界は幾つにも分け隔てられ、人々の心によって行く世界が決まるセンテイの時代を迎えたのでした。



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