サンドワームになる方法
「好きなモンスターになる方法はね…
そのモンスターの体の一部喰ってから、
自分がそのモンスターだと、
ずっと不眠不休飲まず喰わずで、
自己暗示をかけ続けるのさ!
最低でも一日以上!」
思ってたより大変だ!
即身仏になりそう!
これなら運任せで、
この前の変身ガチャのが良いかも!?
「やるっす!」
やるのかサワイ!?
判断が早い!
「でもサンドワームは、
ラミスタンに生息していて、
向こうのジン達と連絡取れたけど、
捕獲、入荷には時間掛かるんだよ」
ランプの精か…
そんな猟師か何かみたいに…
「それに自己暗示の最中、
誰にも邪魔されない必要有るから、
あんたその間人間どもと、
戦えないけど良いんだね?」
「あ…姐御どうしよ…」
ここで「心配しないで」
と言えば、
「やっぱり金属とジジイ居れば、
姐御十分なんだ!」と、
また拗ねそうだな…
「まあ時間掛かるみたいだし、
よく考えて…
届いてからも一息付いてからで。
サワイいつも私の夢のために、
助けてくれているから、
私もサワイの夢手伝いたい」
「まあそうっすね…あざっす!」
先延ばしして、
綺麗な事を言って、
なんとかなったな…
「てかその方法なら、
私がワイバーンなる方が、
手っ取り早くない!?
サワイの鱗とかなら、
今直ぐ手に入るし」
「姐御やめて下さい…
色んな意味で気持ち悪い…
俺も同族好きじゃないんすよ…
姐御がワイバーンなるなんて…」
そういや飛ぶの嫌がったりと、
私の人間嫌い程でなくても、
サワイもワイバーン嫌いだったな…
いつぞやの仕返しみたいな事は、
辞めておこう…
そしてドラゴンの夢繋がりで、
ふと先生の夢も気になった。
「ところで先生、
武者修行中とは聞きましたが、
剣術指南役の後に、
一体何を目指しているんですか?
最強ですか?」
「たわけ!龍なれば、
天下無双の座を目指すは、
言うまでもないほど、
当たり前の事!」
「そうなんですか…ごめんなさい。
で、具体的に何を目指して、
また修行しているんですか?」
「わしはな…応龍になりたいのだ」