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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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雅なフリ方

「できた…疲れた…」



寝たいが永遠の眠りは嫌だから、

朝、早速謁見して、

返詩を発表する事にした。



「オーベロン王陛下の、

人狼には過分過ぎる誘い、

怪物の魔女の返詩やいかに!?」



宰相に促され、

早速私は出来たばかりの詩を述べる。



「おぉ見目麗しき偉大なる君、

女神も焦がれる地上の神王、

美男の中の美男よ…


されど貴方様の美しさは、

異形を愛する醜き魔女には、

太陽の如く眩し過ぎる…


浅ましき人狼の身を花に例えたるは、

身に余る公光栄なれど、


花は今しか咲けぬ儚き命…


永久を生きる君は、

地を這う植物学者よりも、


天なる星々を仰ぎ見る、

天文学者であるべき…


どうぞこれからも、

輝く星々を愛し続けて下さい」



※解説、


私からすればエルフは、

人間ぽ過ぎる故に醜く、

オーベロン王はブサメンである。


だなここは世間一般の、

エルフや人間の価値観に合わせ、

オーベロン王をイケメン扱いし、

釣り合わないから、

身を引く設定にした。


プライド高いならば、

反抗する相手はともかく、

身の程を弁えて平伏す相手には、

怒る事は出来ない筈…



ぶっちゃけオーベロン王は長命ゆえ、

私を気になるオナホ的な意味で、

好きなのだろうが、


学者に例えれば、

知性を感じさせる…


自分を花もナルシストだが、

そこは最初の詩をなぞり、

エルフ女の美しさと長命を、

星に例えれば悪い気はしない筈!


文字通り天地ほどにも違うから、

宰相の言う通り過分なのだ…


あとどう考えても、

私より私に近い、

そのダークエルフのがお似合いだ。



「むむむむ…」



オーベロン王は(みやび)にふられ、

複雑な表情になっている…


一方女達は生意気な私が、

でしゃばらず自分達を立てた事に驚き、

顔を見合せたり私を見ている。


明らかに呪っている、

表情ではなくなった!



「ま、まあ…そなたも長旅疲れたろう…

一休みして我が領土を見てから、

夢を叶えに行ってはどうだ?」



「何から何まで感謝致します…

この荘厳なる一時、

良い夢が見れました…」



私はカーテシーし、

心にもない感謝を述べてから、

エルフ王宮を後にした。

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