表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
87/263

創作センス

「てかそもそも、

何で求愛に詩なの!?

エルフて皆文才有るの!?」



「いや、流石に皆ではないだ、

代わりに求愛詩を代筆する、

詩人に頼んだりもするだ」



エルフにも代筆屋とか居るのか!?



「エルフの仕事はだいたい世襲制だが、

詩を考えるのは純粋に、

個人の才能と努力だけだから、


他の仕事では立場が弱い、

庶民、奴隷、ダークエルフ、ハーフエルフ、他亜人種でも、

出世して富と名声を得れるだよ」



奴隷が居る前提は、

現代アダムワールド日本人には、

恐ろしいのだが、

アメリカンドリームならぬ、

エルフィンドリームか…


詩だけは自由競争なんだな…



「人気詩人は代筆だけでなく、

学校を開いて稼いだりもするだが、


特に人気だと爵位を得て、

詩人卿になって、

王や貴族に教えれるだよ。


因みに今一番人気の詩人は、

トロールのズーミンで、

来週爵位を得るだ」



なるほど魔法の鏡で、

やたらトロールが表示されると思ったら、

道理で…


指名手配犯と思ったら、

その逆だったんだな!


ズーミンは顔に反してロマンチックな、

トロールだったのか!



「えーい!まどろっこしい!

姐御があいつと交尾したくないなら、

これが一番すよ!」



しかしサワイは爪先で、

器用にチョークを挟んで、

黒板に文字でなく絵を描き始めた。


私がオーベロン王の首を、

はねている絵だった!



「堂々暗殺は流石に…

てかサワイめっちゃ絵上手くない!?」



文字が分からない代わりに、

絵が上手くなる事も有るのか?


まるで原作でもアニメ監督でも凄い、

超能力リアリティ漫画家だ…



「俺ずっと姐御を、

見ていたからすかね…」



「私はまだしも、

オーベロン王は初対面でしょ!?」



「エルフは皆偉そうで、

ドラゴンは皆嫌っているけど、

そういやあいつら、

肉としてはどうかな?

喰ったら人間より美味そうだなと…」



オーベロン王も人間みたく、

喰う前提なのか…

私を精肉業者扱いされても…



「そう言えば傀儡の魔術書に載ってたが、

我々龍種は自然の化身…


例えばわしら東洋龍は水の化身、

南蛮竜たちは火の化身だが、


南蛮天狗どもは自分達の儀式で、

女神も天使も世界も存在し、

地上の神と驕り高ぶっているゆえ、


龍と妖精は仲悪いらしいぞ…」



やばい!女神以上とは、

一部バラモン並みに、

凄まじく高いプライドだ!


先生がさらっとエルフを和風変換した、

南蛮天狗も納得…


自然の化身VS地上の神なら、

そりゃ考え方違うよね…


サラマンダーはドラゴンで精霊だから、

火の化身でも、

地上の神に力を貸すぽいが、

唯一の中立とかかな?



「ともかく!」



「あー!」



サワイの絵保存したかったが、

先生は容赦なく黒板消しで消した。


そして元の私の率直な、

批判意見を書き直した。



「これはあくまで大倉の問題!

大倉の感想に南蛮天狗どもが喜ぶ、

雅な言葉を並べて現を抜かせ、

その隙に帰るのだ!」



こうして夜を徹して、

エルフメイドが持って来た軽食つまみつつ、

返詩作戦が始まった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ