エルフの里
「おぉ!?」
エルフの里中は、
外の森とは別世界だった。
「馬車が馬無しで走ってる!?」
現代にタイムスリップした、
昔の人みたいなリアクションしたが、
中世レベルのドハワールドでは、
新鮮で衝撃だ…
初期の自動車みたいに、
ある程度馬車の形を、
引き摺っているが…
しかし舟も当たり前の様に飛び交い、
魔法の鏡がテレビ感覚で、
街中に多く表示していたりと、
アダムワールド現代か、
近未来レベルの文明度に見えた。
精霊魔法が動力や電力の様だ…
それでいて緑も多く、
自然と共生する理想的な、
アダムワールド現代人が目指す、
未来都市だった!
エルフの里ながら、
他亜人や人間も見掛ける!
むしろ魔法の鏡には、
エルフより恐ろしげな、
トロールが映っている!
獣型モンスターも運搬の重労働から、
解放されている様だった!
「ここがエルフ王宮なんだな」
中央の城はノンシュヴァインタイン城の様な、
西洋的な王城でいながら、
魔法の鏡ディスプレイで様々な情報を流す、
渋谷駅前モニターや、
ニューヨークタイムズスクエア的な、
エルフ達の情報源だった!
アダムワールド市役所前の、
誰も読まない、
市民掲示板とは規模が違う!
こちらのハーフリング門番は、
あっさり私たちを通すと、
奥の謁見の間に着いた。
あの玉座に座っているのが、
オーベロン王か…威厳有る…
私以外の人間の女なら、
誰もが惚れそうな顔をしている。
私以外の人間の女は!
左右に居るのは王妃か?
片方はエルフぽい金髪ロングで、
色白碧眼だが、
もう片方は黒髪ロングで色黒紅眼…
私に近い見た目だな…
ダークエルフだな。
王の前に居るエルフ男は、
宰相かな?
「ゴート殿!何ですかな?その汚い犬は?
大いなる倉の栄えし子を、
連れてくる様に命じた筈ですが?」
汚い犬て…
てか私をそんな風に呼ぶのか!?
エルフは漢字名前を分解して、
大袈裟に読むのか?
先生は吉き田の龍の助?
先生は分解するといまいちだな…
鼻毛ギャグ漫画キャラぽくなる…