表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
78/263

大倉、人間やめるってよ

「うわー姐御!?」



「可愛いだ!」



サワイとゴートの声が、

いつもより脳裏に響く…


手や体を見ても変わってない…


吸血鬼かエルフか!?



「フェッフェッフェ!

鏡を見てごらん」



誰が美しいか答えそうな、

魔法の手鏡には、

頭にケモ耳が生えただけの私が写った。


だから声が頭に響くのか…

こめかみには人の耳が無い!



「何これ…獣人?

ミノタウロスやオークでは、

なさそうだけど…」



「あんたはワーウルフ、

つまり狼女になったのさ…」



人狼か…

正直ドラゴンを期待していたが、

人狼も格好良いかな…

一番人間から変化するモンスターだし…


まあ私のパーティはただでさえ、

ドラゴン二体も居るから、

私もドラゴンなったら、

他ドラゴン、妖精、氷の全体攻撃で、

ゴート残して壊滅しかねない…


一匹狼だったが、

今は群れを率いるからには、

狼は私に合っているかも?


しかし確かに可愛いかも…

私はドラゴン本命で鬼畜だから、

角のが生やしたかったけど、

頭にケモ耳生やすのは、

女の子に盛るのに、

一番王道なんだなあ…



「そういやこれ、

完全な狼なれますか?」



「本当は満月を見るのが一番だけど、

丸い物を見ると良いよ。

慣れたら頭に円を浮かべると良い」



そう言うと魔女は、

お菓子の家外装の菓子パンを毟り、

突き出して見せ付けた。


チーズ蒸しパンだから、

ちょうど黄色くて満月に近い。



「おぉおオーン!」



私の驚きがそのまま、

遠吠えになって毛深く小さくなり、

四足歩行になった。


魔女の鏡には、

赤い眼鏡だけはそのままだが、

黒い犬の様な狼が!



「やったああぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあ!!!!!!


夢が一つ叶ったああぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあああぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあぁあぁあぁああぁあぁあああぁあ!!!!!!!!!!」



これで「お前も人間」と言われない!

コボルトの子どもも逃げない!


むしろ私の逃げ足も速くなる!



それに狼とか童話で、

人間に恐れられる!


いや、これ童話でよく見る、

ハスキー犬みたいな、

ハイイロオオカミじゃない…


柴犬や秋田犬に近い、

ニホンオオカミに近い!



鹿や猪を狩る事から、

農耕の守護神と崇められつつ、

人間に滅ぼされたニホンオオカミが、

今度は人間を滅ぼす復讐する訳か…


私が北海道生まれなら、

エゾオオカミ人狼になったかも?



すると先生が走って帰ってきた。



「おーい!これを見よ」



「あっ先生お帰りなさい♪」



「うおっ!?何ぞこの犬は!?

狼?南蛮の大陸狼より、

扶桑の大口真神に似ている様な…」



「あ、私私大倉です、

ちょっと人間辞めたから、

気にしないで下さい」



「気にするわ!

着替える様な軽いノリで、

種族変えるでない!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ