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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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羽根の魔女

全部お菓子の家と言えば、

メルヘンチックで夢が有るのだが、

私はヘンゼルとグレーテルほど飢えてないし、

野晒しで衛生的、賞味期限はどうかと、


現代人ならではの、

つまらない迷いで食い付く気には、

なれなかった…



「おやお客さんかい?」



するとクッキーのドアノブを回し、

ビスケットの扉を明けて、

中から魔女ぽい魔女が現れた。


私の人相書きとして書かれた様な、

黒い服と帽子のお婆さんだ。



しかし魔女か…

吸血鬼やエルフはギリモンスターでも、

魔女ってもう人間だよね?

ギリギリアウトだよね?


魔女狩りとか本とかで、

モンスター扱いされたりもするが、

魔法使えるだけの人間だよね?


今まで見た冒険者パーティの、

魔法使いの女と何が違うの?



やはり私には粛清対象…



「フェッフェッフェお嬢ちゃん、

あんたの言いたい事は分かるよ。


あたしの種族は人間でなく、

ピクシーさ」



すると魔女は背中から、

トンボの様な羽根を出して、

浮かび上がった。



「みなはあたしを、

羽根の魔女と呼ぶ」



そういやシンデレラや眠り姫の魔女は、

人間でなく妖精だったな…


人魚姫の魔女は明らか人魚だし。



魔女って魔法使える女なら、

人間でなくてもなれるのか…



「あんた人生最大の敵に出会って、

迷っているね!?」



「まだ何も言ってないのに…

分かりますか!?」



「あんたとドラゴニュートはまだしも、

ワイバーンとゴーレムは、

あたしの家には入らないね…


天気も良いし、

そこのベンチで話そうか」



母と老メイド養老で、

スピリチュアル系のおばさんには、

基本嫌悪感有るのだが、

妖精の魔女ならセーフかも?



「てかあんたも最近、

人間どもに魔女と呼ばれているよ。

怪物の魔女」



「えぇ!?ワイバーン使いでなく!?

魔法使えないんですけど…」



「あんたの使い魔はもう、

ワイバーンだけじゃないからね。


今じゃあたしより、

あんたの方が魔女として有名さ」



魔女って魔法使えなくてもなれるのか!?

そういや東洋の魔女もバレー強いだけで、

魔法使えないし、


魔女=凄そうでヤバい女全般くらい、

ざっくりした称号なのか!?


てか怪物の魔女って格好良いなあ…

モンスター好きな私にピッタリだし、

間に「の」が特に厨二心そそる…


ワイバーン使いにして、ゴーレム使いにして、ドラゴニュート使いは長過ぎるし、

これからは自分で怪物の魔女と名乗ろう!



すると羽根の魔女は、

真新しい手配書を取り出した。 


私がエマの街ギルドで見た物は、

私とサワイ二体で一枚だったが、

今回それぞれ一体一枚ずつだ。

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