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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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飛ばし合う攻撃

山天大畜(さんてんだいちく)!」



空中で先生が東洋妖術を使うと、

先ほど巻き込まれ、

伐採された木々が飛び上がる。


生きた樹となって枝や幹を伸ばし、

勇者の体を拘束した。



勇者はあっさり拘束を破るも、



雷山小過(らいざんしょうか)!」



その隙に先生は、

天からの雷撃を勇者に浴びせる!


しかし傷どころか、

ススで汚れてもおらず、

勇者はそのまま飛び上がり、

先生に斬りかかる!



講孟箚記(こうもうさっき)!」



先生は八卦が書かれた妖術陣で防ぎ、

右手の爪刀で鋭く突く!

だが勇者は更に飛び上がってかわし、

構えた。



竜殺し(ドラゴンスレイブ)!」



勇者は橫薙ぎに斬撃を飛ばし、

これも先生はかわすと、

爪刀を天に掲げた…



雷天大壮(らいてんたいそう)!」



なんと先生は自分に雷を落とし、

雷を纏わせた斬撃を飛ばした!


勇者はこれを剣で受け、

ややススけている!



講孟余話(こうもうよわ)!」



飛竜殺し(ワイバーンスレイブ)!」



先生は連突きを行うと、

刺突も飛ばしていて、

勇者は斬撃を飛ばして相殺している!



まさにスーパー系チャンバラだ!

兜割れても入れる隙無い!


二人の飛び交う斬撃が降り注ぎ

先ほどまで居た洞窟も刻まれ、

ゴートの防御結界もひび割れて、

新しい結界を次々出さないと防げない!



「先生凄い!

そのストーカーアマ退治して!」



しかしサワイは心配そうな顔をした。



「でもこれヤバくないすか?」



「ゴートの防御結界の話?

確かに割れているけど、

新しい結界次々出しているから、

ゴートにはきついでしょうが…」



「いやそうでなくて、

ジジイ圧されてません?」



「そんな馬鹿な事…

先生は最強でしょ!?

今まで本気出さなくても、

圧勝だったじゃない」



しかし先生が妖術陣をフリスビーの様に飛ばし、

勇者は犬の様に口でキャッチしつつ、

租借して食べた。


ゴートの魔法陣だけでなく、

先生の妖術陣まで食べるのか!?


先生のがMP高いのに!?



そして先生は両手で爪刀を持ち、

勇者と鍔迫り合いになる…



言われてみると勇者の剣が、

じわじわ押していて、

先生の刀が徐々に引いて見える。



私たちは初めて見るかも知れないのだ…


先生の本気と同時に、


先生が負けるとこを…

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