レベル違い
そして気になっていたが、
今を逃したらもう見れなそうなので、
睨み合う二人にお願いしてみた。
「ところで二人とも、
取り込み中だけど、
ステータスバー見て良い?」
「もちろん!」
「うむ」
勇者キョウ…
Lv9999!?
カンストしている!?
この世界四桁だったのか…
私の好きなバケモンGOのCPも、
四桁だが全部9て…
HPも9999はやばいな…
MPも6457…高いな…
道理でゴートの魔法効かない訳だ。
種族人間で、
光属性で職業聖騎士?
勇者は称号で、
職業じゃなかったのか…
先生もLv9999!良しカンスト!
HPは8376で負けているが、
MPは7846で勝っている!
種族ドラゴニュートで、
水属性で職業魔剣士…
武士や侍も無いんだな…
「君のステータスバーも…」
「だ!ダメ!」
「僕のは見といて、
自分は恥ずかしいなんて可愛いね️」
だから口説き口調辞めろ!
対価に見せろでなくて良かったが、
二人の後では本当に恥ずかしい…
四桁のこの二人どころか、
三桁のゴートや、
同じ二桁のサワイより低いし…
そして勇者は先生を振り払い、
鉤爪が生えてない、
薄い爪しか生えてない人間の指で、
引っ掻きを始めた。
だが先生はそれをかわしたので、
勇者は飛び上がり、
引っ掻き連撃を行った!
先生は紙一重で、
全てかわしていく!
「何ゆえ剣を抜かぬ?」
「今の魔族は弱い分、
すばしっこくて直ぐ逃げる…
そんな時は抜くより、
引っ掻く方が早いんだ…
僕の引っ掻きを避けるとは、
ただのドラゴニュートじゃないね?」
「わしは元扶桑皇室剣術指南役なり」
「なるほど…
僕は現モナカ王室剣術指南役だ」
勇者も先生なんだ!?
師匠同士の対決!
今度は勇者は足払いしようと、
ローキックするも、
先生は飛び上がって回転し、
尻尾先の団扇型鰭で切り付ける!
勇者もそれをかわし、
シンプルに殴り掛かる!
でも先生はそれを掌で受け止め、
柔道の様に洞窟外まで投げ飛ばした!
「ここは狭く落盤しかねぬ…
外で戯れようぞ」
私たちや勇者パーティも、
洞窟外に出た。
すると二人の姿は見えなくなり、
激しい音と火花と共に、
木々が伐採され地割れがしたり、
ロボアニメでよく見る、
二つの光がぶつかり合って飛び交う、
遠目からは全く分からない激戦となった。
「一時的に目に強化魔法掛けて、
二人の動き追える様にするだ」
「お願い!」
「俺にも掛けてくれ!」
私とサワイは視力と動体視力上がり、
眼鏡を外して見上げる。
二人は既に抜剣しており、
両手で剣を握る勇者キョウの方が、
日本剣術…武士の様にも見え、
右手に刀で左手妖術陣の盾な先生が、
西洋剣術…騎士の様にも見えた。