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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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交渉決裂

「何と言われようと、

その和平案は無理…


ドハワールド全部を、

私のモンスターの国にするならまだしも」



「交渉決裂か…」



勇者キョウは落胆し、

私の首元に手を伸ばした。


ゴートの防御結界が、

攻撃と判断して魔法陣で防いだが、


なんと!壁に貼られたガムテープの様に、

勇者はべりっと魔法陣を剥がした!


しかもエビ煎餅の様にパリンと割り、

やはりエビ煎餅の様にボリボリ食べてから、

紅茶で喉に流し込んだ。


たまに巨大ヒーローの、

光線技を食べる怪獣が要るが、

勇者ってバリア食べれるのか!?



「君のゴーレムの魔法陣、

昔の魔族のには及ばないね…

今の魔族よりはマシだけど…」



ヤバい!飲み食いしているだけなのに、

こいつかなり危険だ!



「ゴートこいつらの心臓も、

転位魔法で全部飛ばして!

出来れば全部の内臓も脳も目も骨も、

四方八方に!」



「無理なんだな…

後ろのドルゼや僧侶の、

防御結界頑丈過ぎるし、


勇者と戦士自身も魔法耐性、

高過ぎるんだな…」



これまで苦戦はしても無敗だった、

ゴートの魔法が通用しない!?


さすが魔王討伐した勇者パーティ、

今までの冒険者パーティとは、

次元が違うチートだ。



「僕に逆らうのは利口じゃないね、

本来の予定通り、

君を討伐せざるを得なくなるんだ」



つまり言いなりならなきゃ殺すってか、

良い子ぶりながら脅しやがって!


私はクップくんとは違う!

保身のためにお前なんかに、

死んでも屈服するものか!


いや、怪物でなく超人なこいつの、

生け贄にはなりたくないけど…



再び勇者は私に、

手を伸ばして来た…


だがそこに見覚え有る、

鳥の足に似た鱗と鉤爪の、

ドラゴニュートの手が、

勇者の細腕を掴んだ!



「大倉引けい、

この女はうぬが相手するには、

身に余る豪傑…」



「最近栄子に妙な入れ知恵する、

扶桑産ドラゴニュート…

少しは遊べそうだ…」



私の最強戦力先生が、

勇者と睨み合った!


先生も勇者も互いに、

濃厚な殺気を出し始める!

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