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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
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夢と名前

「サンドワームってあの、

砂漠でキャラバンとか襲うあの!?」



「そうっす!あいつら地面から出て、

砂埃上げながら、

いきなり飲み込むんすよ!?

めっちゃ格好良くないすか!?

砂漠飛んでて見掛けて痺れたんすよ!」



「空飛べるワイバーンの方が、

格好良い気がするけど…」



するとワイバーンは、

「ああこいつもかあ」みたいな顔をした。



「分かってないな~

群れの皆もそう言うけど!

空はフワフワしてて不安なるけど、

地面はこうギューって圧迫されて、

抱き締められた様な安心感有るんすよ…


俺サンドワームになる練習してて、

地面から出たらあいつらに出くわして、

襲われてたとこなんすよ!」



私にとってはモンスター全般がそうである様に、

このワイバーンにとっては、

サンドワームが憧れの存在の様だ。



「なるけど…なら分かるかも…」



「姐御も潜りたくなったっすか!?」



「いやそこは全然わかんないけど、

私はモンスターを人間から守るために、

旅を始めたばかりなの…


同族に理解されなくても、

拘り続ける気持ちなら分かるわ」



「だからさっき助けてくれたんすね!

マジ感謝っす!」



なんだこのワイバーンも、

私と同じ変わり者だったのか…


そう考えるといきなり、

良い旅の仲間が出来たものだ。



「ところで貴方名前は?」



「名前すか!?他のワイバーンには、

『おい』とか『お前』とか『そこの』

と呼ばれてたっすが…」



「それは名前じゃないわね… 

他のワイバーン出たら面倒だから、

個体名を付けたい…何にしよう?」



サンドワームに憧れているからには、

それを活かした名前にしたい…


ワームバーンは長いな…

ワームバ、ワムバも呼び辛い…

サンドワーイも楽しそうだが変だ…



「へっへっへ、

竜種で名有りは古龍や竜人くらいで、

ワイバーンには夢のまた夢だったから、

楽しみだな~」



名前が有るのは、

ドラゴンにとってはステイタスなのか、

なら良い名前にしなくては。



「サンドワーム…ワイバーン…

略してサワイってどう!?」



「おぉ!?変わった響きすが、

良いすね!気に入りました♪」



日本人としては親しみやすく、

呼びやすい名だ、

舎弟のサワイ、弟分サワイ…


本人も気に入ったなら決定だな!

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