表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
56/263

苦戦の理由

「先ずはお手並み拝見と…」



しかし先生は、

ゴートより更に後ろの木陰で、

寝ているか瓢箪の水飲んでいるかで、

参戦してくれなかった。



「やべえ!今度の冒険者つええ!

金属の強化魔法掛けてて、

勝てねえ!」



「防御魔法破られるんだな!」



「先生助けて!」



「そ奴らはわしが手を貸さんでも、

うぬらだけで倒せる」



「ゴートの魔法、

効いてないんだけど!?」



「強敵でなくては、

鍛練にならぬ。

それにわしの鍛練にそ奴らは、

稽古不足」



先生は間違いなく、

私たちの最強戦力であるが、

それ故に様子見ばかりで、

中々本気を出してくれなかった。


最初有った時の冒険者は、

ドラゴニュート狩り尽くしたと言うだけあり、

かなり強かったのだろう…



「ふう…なんとか勝ったぜ…」



「どんどんオラ達に挑む冒険者、

強くなっているだ…」



「ゴートの補助魔法超強いけど、

無敵じゃないのね…」



「ほら勝てたであろう、

そなたらなら出来ると思った故、

手を貸さなんだ。


今の戦い何ゆえ苦戦と思う?」



「金属の魔法効かなくなったせいだ!」



「確かにオラの強化や防御が、

追い付かないほど強かっただ…」



「ううーん…そうかも?」



「たわけ!傀儡(かいらい)に責任転嫁しおって!

そもそもうぬら今まで、

傀儡(かいらい)の妖術のおかげで勝てたであろう?」



「ギクッ!」



「特に大倉、

うぬは妖怪を守ると言いつつ、

南蛮竜と傀儡に守られておるな?


わしが人なら南蛮竜と傀儡を引き離し、

うぬ好みの畜生姿の式神を打ち、

仕留めたやもな」



「ギクギクッ!!」



図星だった…

人間だから女の子だから、

弱いから守られて当然と、

無意識に甘えていたのかも…



「うぬは守られる姫であっても、

守る女王ではない…

先ずは三体とも基礎鍛練からぞ!」



今まで自主トレばかりだった私達、

トレーナー付きのジムパートが始まった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ