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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
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新入り師匠

ドラゴニュートが笠を脱ぐと、

白髪白髭の青い東洋龍の、

威厳有る頭が出た。


なるほど確かに東方種だ…

古龍で龍人で青龍…

古青龍人だな…


鹿の様な角や鬣有るから大きく見えるが、

頭の高さは私より低い…

小さいが威圧感と迫力有る!



「わしは扶桑国から南蛮国に、

武者修行に来た、

吉田龍之助なる侍、


その方らは?」



「えーと…

私はこの辺りでは、

ワイバーン使いと呼ばれている、

大倉栄子です…


アダムワールドの日本から、

ドハワールドのモナカ王国に来ました」



「異界の日ノ本!

あの強き希人(まれびと)達が来る国!


我が扶桑国に似ているからと、

南蛮人に扶桑からの尖兵と、

疑われがちのあの!」



ドラゴニュートも、

異世界転生、転移知っていんだ!

てか扶桑に濡れ衣着せてしまってたのか、

なんか申し訳無いな…


てかさっきからカタカナも、

わざわざ和風に表現し直すんだな!



「私は弱い希人(まれびと)です…

この刀、

人斬り丸魔守りて銘にしましたが、


これが無かったらワイバーンも、

ゴーレムも助けれませんでした…」



「その刀!?

わしが新たな旅の共に、

南蛮の刀鍛冶妖精に打たせるも、

気に食わず打ち捨てたあの!?」



「えぇ!?元は貴方の刀だったんですか!?」



だから西洋風異世界なのに、

日本刀が捨ててあったのか…


ゴートがドワーフと作って、

ドラゴニュートが捨てなければ、

サワイを救えなかった…


あの最初の戦いで既に、

運命の歯車は回り初めていたんだ…



もしゴート達が、

ドラゴニュートがお気に召す刀作ってたら、

私は詰んでいたんだ…



「てかゴート、

このドラゴニュートお客なら、

見た事無かったの?」



「応対はドワーフ達がしたから、

オラは話にしか聞かなかっただ」



なるほど…

刀を通じても、

顔は知らなかったのか…



「あの…この刀も何かの縁、

私に稽古付けてくれませんか?


私はこのワイバーンやゴーレム以外も、

モンスター全員救うため、

人間全員斬り捨てたいのですが、

我流ゆえにどうも未熟で…」



「人を全て?ははは!

元扶桑皇室武芸指南役たる、

わしの教えは高く付くぞ?」



授業料か…肩書き凄いから、

凄く高そうだな…


やはり私を生け贄に?

龍だけど人間に近いから、

果たして喰うのか…



「同じドラゴンの俺からもお願いするぜ!

ジジイなんか凄そうだしな!」



「おら東洋魔法は初めて見るから、

教えて欲しいんだな!」



サワイとゴートも頼んでくれた!



「良かろう…

妖怪を救い人を滅ぼす、

悪鬼羅刹の道をゆく、

猛き大和撫子よ…


いや悪鬼羅刹すら、

そこまではせぬだろう…


我が家は人の小間者もおる故、

わし自身人を怨んでなぞおらんし、

人に討たれる妖怪は、

弱肉強食の摂理と思うが、


そなたらと居れば、

強敵に困らず修行になるだろうのう」



こうして扶桑ドラゴニュート、

吉田龍之助は、

私たちの先生となった。


先生が居ると、

ぐっと学園モノぽくもなるな…


西洋異世界ファンタジーでたまに混じる、

和風担当は刀使う私と思っていたが、

もっと和風な新入り追加されたな…


先生は先生だからか、

新入りなのに一番偉そう、

いや実際偉いんだけど。

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