表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
4/262

救助

「女!なんて事しやがる!?

うおおぉおお!」



鎧の男のハルバートを持つ方が、

振り上げて気合いの雄叫びを上げた。


西洋甲冑は一見隙間無く見えるが、

動くためには隙間は有る…


振り上げて広げた左脇を斬り、

そこから心臓を突き刺す!



「がは!?」




剣技は密かに早朝公園で、

人を叩く練習として木刀素振りした程度で、

魔法使いの背中はまだしも、

甲冑の騎士を斬れるとは思ってなかった…


ハルバートを斧の様に振り上げず、

槍の様に突いて来てたら、

間合いで負けていた!



「お前!太刀筋は無茶苦茶な割に、

出来るやつだな…」



残る男は、

ロングソードを構えた。


切れ味ならこちらの刀が勝るだろうが、

製鉄技術が低い分質量でカバーしているので、

受けたり鍔迫り合いしたら負けるかも…


そもそも力で対抗出来るとは思えない…



まてよ受ける?そうだ!



私は鞘を引き抜いて、

ロングソード男に投げ付けた。



「うわっ!?」



鞘尻がサーベル状に、

補強されているので壊れなかったが、

男がロングソードで払った隙に、

私がロングソード男の首に刀を突き刺した!



「ぐはぁ!?」



訓練積んだ剣士なら絶対しない、

卑怯な手段ではあったが、

なんとか三人を倒してモンスターを守った!



「何だこの人間…」



ワイバーンは驚いて固まり、

私を見詰めている。



思い出フィギュアのワイバーンに似ている…

格好良いが羽根の皮膜が穴だらけで、

もう飛べないだろう…憐れだ…


襲い掛かる先ほどの冒険者三人こそ、

モンスターには普通の人間で、

突然現れ助けた私は、

かなり特殊な人間なのだろう。



しかしちょうどスーアクが、

着ぐるみ着た位の大きさで、

首や尻尾は操演で操作か?


いやスーアクが入るには細いし、

逆関節だからCGのが適しているか?


昔ながらのコマ撮りも良い!


何か摘まめそうな鋭い二本ずつの鍵爪は、

アップ時動くギニョールか?


いやいやこのワイバーンは、

特撮映画の作り物でなく、

生きた本物のモンスターなのだ。



「無事で良かった…

私は人間だけど他の人間から、

モンスターを守っている…


あ、お腹空いているなら、

私を食べて良いわよ。


乙女だから多分美味いと思う」



袖を捲って腕を突き出すも、

ワイバーンはまだ困惑している…


怪獣軍団や人類滅亡は贅沢過ぎる夢、

本物のモンスターを一体守れただけでも、

思い残す事は無い…



「お見逸れしました!

初対面の俺にその愛!その勇気!

姐御と呼ばせておくんなせえ!」



ワイバーンは平伏して、

私に忠誠を誓うつもりなのか!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ