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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
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相談相手の良し悪し

やはりドワーフを皆殺しにされた事が、

相当トラウマだったのか…


私がゴートの立場なら、

仇討ちの旅を始めるところだが…



金属の体、多彩な魔法、高い知識、広大なアイテムボックスを持ちつつ、

心はかなりナイーブなのだろう…


もしかしたら繊細さが知識欲に、

繋がっているのかも…



「えーと…

確かかなり辛い事が有ったから、

この部屋から出ないと、

ホーブ陛下が言ってたけど、

良かったら話してくれない?


直ぐ解決までは出来ないけど、

言うだけでも楽になるかもよ。


いや、無理なら言わなくても良いわ」



私はアダムワールドで、

様々な相手に相談し、

問題解決は置いといて、

相談乗るにも上手い下手が有る事に気付いた。


下手なケースはとにかく、

同意出来ない理屈ゴリ押し。



お母様やカルト教祖の酷さは言うに及ばずで、


カルト教祖とは前世で会った縁有るから、

カルト教団入ったのは運命て理屈は、

「だから何?会ってたなら殺す!」と、

私は鎌倉市民らしい反感を抱いた。



包括支援員達は貧乏になった、

私たち母娘助ける仕事ではあるが、

元は介護関係者ゆえに、


「お父さん亡くしたならそりゃ、

辛くておかしくもなるよ」

「お腹を痛めて貴女を産み育てたから、

嫌わないで」と、


私より母の味方している感有り、

完全には信用出来ない…



人権センター職員は、

バイトしようにも人嫌いで、

なかなか決まらない私に、

「パパ活で家賃稼げ」と、


もはや何のセンターか分からない、

とんでもない事を言っていたな…



高校担任の国語教師は、

いじめられていたとは言え、

相談すると言ってないのに、

生徒指導室に連れてった上に、


「いじめられる大倉が悪い」

「人は変われないから努力しても無駄」と、

下手メンバーの中でも最低最悪な、

文字通りの反面教師だったな…



そして上手いケース…

下手ケースと違って少な過ぎるが、


やはり若メイド若本が車内で言った、


「私もモンスターが退治されて終わる、

物語ばかりなのはどうかと思います」



そうだまさにこれだ!

ドハワールドでの活動方針そのものだ!


正論や常識なら女神が言った、

モンスターを退治して人間を守る冒険だが、

同意出来ない理屈ゴリ押しは、

相談者を追い詰める呪詛であり、


気持ちに寄り添う事こそ、

相談者を動かす祝福なのだ。



「あれはオラがケルベロスやスプリガンと、

近くの鉱山に魔石採取に行った時なんだな…」



話してくれた!来い!寄り添うぞ!

「一緒に復讐しに行こう」「落とし前付けよう」と、

言いたい私の理屈はなんとか、

黙っていなくちゃ…


私が人間に感じた絶望を、

モンスターに絶対させるものか!

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