ゴーレムに逆セクハラ
「それで他には、
どんな魔法が有るの?」
「うわっ!ちょっ!?
見えてるんだな!
女の子がそんなはしたない事、
しちゃいけないんだな///」
ゴートに効いている!
ドワーフの男に作られたから、
無機物でも人間の男に感覚が近い?
ゴーレムには全く無意味な機能だが、
顔部分が赤熱化して、
頑丈そうな前肢で隠していて照れている…
なんか可愛い年下の男の子を、
からかっているみたいで楽しい!
横からもう少し迫ってみるか…
対面すると誰もが警戒するので、
口説くにはカウンター席で、
同じ方向向くのが一番と、
あの発明サバイバルアニメの、
策士メンタリストが言ってたな…
「しかも何でドロワーズじゃないんだな!?
褌でもないし!」
「へえ女の下着に詳しいんだ…
上はどんなか分かる?」
「///」
私は横から前肢に抱き付き、
タイを緩め始める。
「ちょっと!姐御何求愛してんすか!?
てめえ金属離れろ!溶かすぞ!」
しかしサワイの破れた羽根で、
私っゴートは引き離された。
裸の恥ずかしさは理解出来ずとも、
先ほどの触手の件同様、
生殖に繋がりそうな脱ぎ方は分かるのか?
「姐御こいつ雄ぽいから、
近寄っちゃ駄目です!
卵産まされますよ!?」
「いやでもゴーレムよ?無機物じゃない…
この刀と変わらないでしょ」
「駄目です!
雄なんて交尾しか頭に無いから、
雌は油断したら終わりなんです!」
「まあ人間の雄もそうだったけど…」
「それにこの金属もからかわれ、
困っているじゃないすか!?」
そう言えばアダムワールドで、
高校時代私の前の席に座っていた、
太ったオタクの男子生徒…
鞄キーホルダーからして、
私っ同じアニメや特撮好きな様だが、
ノートにヒーローの絵描いていたので、
微妙に趣味合わないと話した事は無い…
だが私をいじめていた娘たちが、
「あんた絶対童貞でしょ」だの、
「あたしらのパンツ何色か分かる?」
だのと逆セクハラでいじっていたな…
男子が女子をなら誰もが怒るが、
女子が男子をでは誰も同情せず、
他にの男子すら羨ましがっていたな…
私はいつの間にか、
憎いあの娘達と同じ事をしていたのか…
日本ではまだなあなあでも、
アメリカなら犯罪だろうな…
「あっ!じゃあ魔法に話戻すけど、
ゴート浄化魔法とか使える?
私にかけて欲しいんだけど」
「闇属性の君だと死んじゃうんだな!」
「そこまで全体的でなく、
体の表面や服だけ!
ずっと水浴び程度で洗濯してないから」
「わかった…洗浄!」
一瞬肌がヒリっとする感触有ったが、
サウナととのい後の様な爽快感と、
服が洗濯してアイロンかけた様な、
新しい肌触りになった。
眼鏡もぼやけた汚れがなくなり、
視界がクリアになって、
鼻当ての錆まで無くなった!
歯の違和感や虫歯痛みも無くなり、
治癒魔法も兼ねている!
これはこれで、
魔法使った逆セクハラかもだが、
入浴や洗濯は緊急事態なのだ。
本当の風呂や新しい服は、
これからの課題として…