表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
34/263

自分たちの設定説明

「あの私、

この世界に来てまだ浅いので、

地図か何かで説明してもらえませんか?」



するとメタルゴーレムは、

積まれた棚から埃を舞わせながら、

二枚の地図を取り出した。



「この世界はドハワールドで、

君が来たのは、

このアダムワールドなんだな」



異世界だから特別な名前は分かるが、

現代日本含む私の世界まで、

特別な名前有ったのか!?


まあこのドハワールドから見れば、

向こうが異世界だしなあ…



アダムとイブの子孫の世界だから、

アダムワールドて名前なのか?



「この女神様が居る天国と、

魔神様が居る地獄合わせた冥界は、

ギャレワールドて言うんだな」



天国と地獄一纏めにするとは、

なかなか乱暴ではあるが、

世界が三つか…


パラレルワールド盛りまくった、

集大成的なアニメや特撮増えた中、

ずいぶんと控え目だなあ…



「因みにこの地図は世界三つだけだけど、

オラのアイテムボックスの、

グラウンドワールドも有るから、

厳密には四つなんだな~」



「え!?アイテムボックスが、

もう一つの世界!?」



メタルゴーレムが宙を開くと、

そこには白い広大な空間が広がり、

スクラップ置き場の様に、

物が沢山有った。


私の名字より遥かに大倉だ!



「広過ぎてオラも、

どの位の広さかわかんないから、

あの辺りしか使ってないけど」



空間は作画楽そうだが、

物は大変そうだった!



机から出たし、

猫型ではないが、

あの未来子守りロボさながらだ!

このゴーレム欲しい!



「広いならそこ拠点にして、

転位魔法で奇襲や退却したら、

敵は手出し出来ないんじゃ…」



「ムッ!?」



しまった!アイテムボックス活用法を、

考えるあまり、

地面から奇襲や避難にプライド有る、

サワイを傷付けてしまったか!?



「いやでもそのアイテムボックス、

真っ白で落ち着かないかなあ…

なーんて…」



「…」



一応フォローしてみたが、

これでは足りないだろな…

話題を変えよう…



「それと貴方はそこに空間繋げる以外にも、

魔法とか使えるんですか?」



「まあこの部屋に有る、

魔導書に書いてある分はだいたい…」



「じゃあ全ての人間皆殺しにする魔法や、

全てのモンスター幸せにする魔法有ります!?」



「そんな魔法無いんだな!

仮に有ったら幾ら魔力有っても足りないんだな!

てか前者なら君も死ぬんだな!」



私一人の命で全人類道連れなら、

コスパ抜群だと思うのだが、

さっき散々サワイやゴブリンに自己犠牲批判されたし、

このゴーレムなら間違いなくビビるので、

口にするのは辞めとこう…



「じゃあ人間をモンスターにする魔法は!?」



「それは有るには有るけど、

おらのレベルではまだ使えないんだな…」



チッ!惜しいな、

人間やめれるチャンスだったのに、

ここ石仮面とか有るかな?


いや吸血鬼は人間ぽすぎるから、

強くても私にはハズレモンスターだが…



「てかレベル!?

それどうやったら見れますか!?」



「念じながら手で、

宙を下ろせばホラ…」



ゴーレムが前肢ぽい太い腕で、

宙を下ろすとステータス画面が出た。



「ゴートLv223…種族メタルゴーレム、

属性鉄、魔…HP324、MP560…

やはり魔力多いんですね…

職業魔法使い、鍛冶職人…」



私もサワイも物理中心で、

冒険者パーティの魔法使い羨ましかったから、

なおさらこのゴーレム欲しいなあ…


それにしてもゴートか、

地球が止まるSF洋画に出る、

宇宙人を守るロボットの怪物と同じ名…


私が二番目に味方にする、

メカ怪獣にはピッタリではないか!



「君はこうなんだな」



するとゴートが操作し、

私のステータス画面が出た。



「大倉栄子Lv10…少ないけど、

そこそこ戦ったしなあ…

種族人間…属性闇…確かにそうだけど…

HP100…MP0…ゼロ!?」



「MP無いとは珍しいんだな~

やっぱアダムワールドの人なんだな~」



確かに私、魔法の類い使えないけど、

剣と魔法のドハワールド来たからには、

使いたかった…


使いたい魔法はさっきゴートに聞いた、

人類皆殺し、怪物笑顔、自分怪物化だ!



「職業狂戦士…狂戦士!?

選んだ覚え無いけど!?」



まあ人間狩ってモンスター守るなら、

バーサーカーちゃあバーサーカーか…


聖杯を巡る大会なら私は真っ先に、

強そうな他職業英雄スルーして、

アサシンみたいにプレイヤーだけ狙うが…



「サワイLv22…種族ワイバーン…

属性地、炎…HP101…MP15…職業戦士、土方…

へっへっへ!俺姐御より、

全体的にレベル上なんすね~」



サワイは散々嫉妬する側だったが故に、

自分がステータスで私に、

嫉妬される側になった事に気付かない…


てかサワイも絶対選んでないが、

職業て女神が勝手に当て嵌める様だ…



「それと今画面に出なかったですが、

ゴートさんは性別とか有るんですか?

うちのワイバーンは雄と思ってたら、

雌だったんですが…」



「ドワーフ達はオラを、

せがれ、息子と呼んでたから、

多分雄なんだな~」



なるほどゴートは本当に男の子か、

言われてみるとサワイは、

少年ぽい低い女の声で有るが、

ゴートは高い男の声に聞こえる…



てかゴーレムは無機物なら、

脊椎動物であるワイバーンより、

私から遥かに遠いな…



サワイは獣ゆえに、

裸が恥ずかしい概念理解出来なかったが、

ゴートはどうなんだろう?


しゃがむフリして、

少し見せてみるか…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ