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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
33/263

引きこもるゴーレム

巨大なドアが開くと、

これまた広い空間なのだが、

上のゴブリン集落と違って、

雑然としている。



作りかけの武器や防具、

材料や本が沢山積まれていて、

火が無い竈や炉や溝に、

所狭しと置かれている。



潰れた工房、作業場の印象だ…



「すいませーん!

ボスモンスターさん何処ですか~?

愚痴や悩みなら聞きますよー?」



「さっさと出て来やがれ!

出ねえと全部焼き払うぞ!

エマの街みてえになりてえか!?」



「ちょっと!何威嚇してんの?

余計恐がって出なくなるでしょ!」



私とサワイは飴と鞭、

良い警官、悪い警官と言いたいが、


飴と火炎放射器、

良い警官と爆撃機みたいな現状だ。



暫く探し回ると、

奥の机に震える影が…


世界一臆病なボスモンスターが、

見付かった。



「サワイ威嚇と炎は辞めて、

ゴブリン時みたいに暫く黙ってて…


はじめましてー!

私は人間ですがモンスター専門カウンセラーの、

大倉栄子と言いまーす!」



現状の私はワイバーン使いで、

人斬りエコテロリストなのだが、


こんな恐過ぎる肩書きでは誰も出ないので、

咄嗟に引きこもり支援しそうな肩書きを、

アドリブで名乗ってみた。



「大倉…栄子?東方種の人間なのか?」



机の横から現れたのは、

ドアと同じ光沢の金属の体の、

昆虫か蟹に似た四本脚の、

メタルゴーレムだった。



縦幅は私やサワイよりは低いが、

横幅や材質的に、

重量や質量はずっと上かな?



「そうでーす!

まあその遠くの東から、

ボスさんに会いに来ました~♪」



「扶桑国の人間?

いや扶桑に似た異世界の、

日本て国から来たの?」



「そう!そこまでよく分かりましたね、

モナカ王国の人たちは大体、

私は南から来たと思い込んでますが、

実は女神様の力で日本から来ました」



このゴーレム凄く博識だな…


サワイより地理感覚や世界観を、

はっきり認識している…


ドハワールド情報収集の為にも、

もっと話してみたくなった

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