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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
30/263

ゴブリンの司祭王

四層目まで下りると、

そこは迷路でなく広場であり、

ゴブリンの高床式住居に囲まれ、

真ん中に広場と巨大石像が有った。



どうやらゴブリンの集落と、

催事場の様だった。



「王よ!例の人間を連れて来ました!」



「おぉ!遂に来てくれたか…」




現れた王はゴブリン上位種である、

ホブゴブリンだった。


ゴブリンは大人でも、

幼稚園児~小学校低学年くらいの身長で、

まさに小鬼と言った感じだが。



ホブゴブリンの王は私と同じ身長だった。


しかしゴブリン由来の筋肉量で、

横幅有り体重も倍以上有りそうだ。


あの装飾エスニック雑貨店行ったら、

再現出来るだろうか?



「余が小鬼(ゴブリン)王ホーブ、

そなたが例の人間であるな?」



「ホーブ陛下はじめまして、

私はワイバーン使いの、

大倉栄子です…」



ゴブリンの王ホーブの威厳に、

私は反射的に頭を下げたが、

昔が舞台の物語で憧れ有った、

スカート裾摘まむ挨拶カーテシーをした。


短いから足出し過ぎて、

失礼だっただろうか?



だがホーブ王をよく見ると、

豪華な杖をついて、

半人半獣サテュロスの従者が、

肩を貸していて、

瞳が無いので盲目の様だ。



盲目のイタコや、

単眼のサイクロップスがそうである様に、

障がい者のが健常者より、

神に近い信仰パターンだろうか?


金枝篇でも古代の王は、

司祭や神を兼ねると書いてたな…



でも私がお母様や老メイド養老に行かされた、

カルト宗教の教祖は、

胡散臭いだけの俗物おじさんだったな~


相談しても関係無い答えしか言わないし、

念じても私の眼を治せないし、

はっきりした教義無いライブ感で、

ああだこうだ拘り押し付けるし…


若メイド若本が、

連れてくフリして本屋、映画館、玩具店など、

モンスターグッズ有るオタクスポットに、

道を変更しなければ、


他の若い女性信者みたいに洗脳されて、

ひん剥かれて裸婦画描かれたり抱かれたりし、

ガリみたいな色のスーツ着せられたかも?


週刊誌の砲撃は間違いない…



ホーブ王みたいに心眼使う、

ホブゴブリンなら少しは信用出来たか?



「あのホーブ陛下が、

このダンジョンのボスモンスターで、

いらっしゃいますか?」



「違う、余はゴブリンのみの王で、

ボスはダンジョン全体のボスよ」



「ではあの巨大な石像が、

ここのボスでしょうか?」



「いいや違う、

石像は偉大なる魔神様で、

ボスどころか(あまね)くモンスターを司り、

最強のモンスターを魔王に任命する権限を持つ。


魔神様>>[神の壁]>>魔王>>[任命の壁]>>ボス>>余ら亜人王>>他ゴブリン>>他モンスターと考えよ」



まさかドハワールドで、

不等号を見るとは…



「それでホーブ陛下は、

私が来ると知ってらっしゃった様ですが、

私は何をしたら良いのでしょうか?


ボスか魔神様に身を捧げる、

生け贄なれば喜んで!」



「全く違う!

実はこの下五層に居るボスは、

ボスを作ったドワーフ達を皆殺しにされ、

塞ぎ込み余らにも顔を見せなくなってな…


そなたならボスを出せると、

魔神様からの神託が下ったのだ」 



おいおい生け贄の乙女と思ってたら、

引きこもり支援員かレンタルお姉さんになれと?

予想より世知辛い依頼だな…



しかも引きこもった理由が、

重過ぎる…

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