表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
28/263

デレるゴブリンとミノタウロス斧

すると大人ゴブリン達も、

私を見る目が最初と変わっていた。



「ありがとう人間の娘…」



「俺たちの子どもを守ってくれて」



「俺たちだけでは、

あいつらから守り切れなかったかも」



ゴブリンが私を認めてくれた!


百聞は一見に如かず、

言葉でなく行動で示した事が、

味方の説得力になったのか…



「この人間やっぱり、

王が言ってた例の娘だな!」



「よし!王に会わせるから、

ついてこい!」



「お前らどけどけ!

この人間は王に会わせる!」



ゴブリン達はダンジョン内で、

一定の権力が有ったのか、

蝙蝠や虫やキノコなどの、

他モンスター達は驚きながら避け、


連れられた私たちはどの人間より、

楽にダンジョンを進む事が出来た。



二層目に行くと、

神話ではダンジョン主の筈のミノタウロスも、

他モンスターと並んで驚いていた。



「あ、ちょっと待って、

ミノタウロスに前から聞きたかった事有るの」



「なんだ!?」



ゴブリンとサワイに待ってもらい、

私はミノタウロスに近付いた。



「あの…ミノタウロスてだいたい、

斧持っているイメージ有るけど、

その斧何処で入手したの?」



現に目の前のミノタウロスも、

逞しい腕で両刃の巨斧を担いでいる。



「あーこれ?やっぱ斧に見える?

実はこれ斧じゃないよ。

俺の体の一部」



「えぇ!?」



アダムワールドでは、

元になったクレタ島ミノア文明で、

生け贄の牛の首斬る由来だが、

これはミノタウロス元ネタであって、

本人が装備している理由にならない。



神話ではグレた私生児ゆえ、

蚩尤みたいに自作した器用さは疑わしく、

サイクロップスなど鍛冶モンスター製と思いきや、

まさかの新説!



知能低い獣人モンスターなら、

体の一部が一番自然か…

私に気さくに説明する知性は有るが…



「頭が牛なのに肉食の理由は?」



「歯や内臓は人間寄りだからかなあ…

実際雑食なんだけど、

お肉美味いじゃん!」


他モンスター達も、

意外な秘密を話してくれそうだ。



ダンジョン楽しいなあ~

冒険者には宝と経験値の稼ぎ場だろうが、

私にはイケメンしか居ない男子校の文化祭に、

訪れた様な感覚だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ