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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第四章 恐ろしき破壊者
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毒母との決別

そもそも何で喪服?


若本がお父様殺したの、

ちょっと前で葬式終わったし、

何回忌とかでもないし、


そもそも真上の住人は、

家族でも親戚でもないが…



「奥様、お久しぶりです」



若本はお父様殺した、

犯人にもかかわらず、

しれっと丁寧に、

再会のお辞儀をした。



「お母様!?」



「あー栄子、若本。

教祖様が二階で今、

お父様と婚約者の霊呼んで、

待っているのよ」



ドハワールドはまだしも、

アダムワールドでそうそう、

死霊術使える訳無い!


教祖はたまに電話して、

私に変な念送っただけで、

直接我が家に来ない!


そもそも真上の住人は、

家族、親戚、同カルト信者でなく、

ただの犬好きの他人だ!


私がうっかりお母様の愚痴言ったら、

親孝行云々と説教して来て以来、

嫌いになったが!


(引っ越し挨拶時、

結構高いお菓子あげなきゃ良かった)



「教祖様~貴方~許嫁~ピラミッドパワ~!」



ピラミッドをそこに並べるな!


二つの世界を滅ぼした、

人非人オブ人非人の私でも、


内心お母様とは、

お涙頂戴の親子和解を期待していた…


お母様が今までの狂気を、

少しでも自覚して私に詫びたら、


許そうかと思っていた…



アダムワールド人類滅ぼすの、

辞めようかと思っていた…


アダムワールドは忘れて、

ドハワールドとギャレワールドで、

楽しく暮らして生涯終えたかも…



やっぱりお母様は、

目の前の私より、

存在しない幻のが大事なんだ…


貴女からだけは、

産まれたくなかった…



「ところでお母様、

私が結婚を前提にお付き合いしている、

このワイバーンどう思います?」



「ひっ!?何この気持ち悪いトカゲ!?」



「人斬り丸魔守(ままも)りん!」



真名を解放したところで、

私の刀は特に変わらないが、


モンスターへの愛と、

お母様への呪詛を込めて、

名付けた真名だ!


振り下ろしてお母様を、

頭から足まで横から唐竹の様に、

叩き割った!



「私が産まれたのは…

あそこか…」



お母様の断面図で、

私製造元に納得した。


さよならお母様…


私には幻や俗物でない、

側で躍動する神々が居るから…



「サワイ、この肉喰いなさい」



「えっ?このバ…おばさん、

姐御のお袋すよね?


この人居なかったら、

姐御産まれなかった…」



私のお母様がどんな人か、

サワイには説明していたが、


やはり姐御の母ゆえに、

一定の敬意有るのか、


荒々しいサワイらしからぬ、

ブレた丁寧な呼び方だ。


羽根の魔女やお辰さんは、

終始ババアでブレなかったのに…



「いいから喰え!喰え!」



私はいつに無く、

サワイに強い命令口調で、

呪縛を解いた特別な肉を与えた。



「やっぱりお母様って、

私と似た味なの?」



「確かに今までのどの人間より、

姐御に似てるっすけど…

姐御と違ってマズいすね…

姐御が食べ頃過ぎたみたいな…」

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