盛った援軍
「キョウに飲ませたあの!?
でもそんな物で、
私を倒せる訳無いでしょ!」
「キッ!?」
「キャイン!」
「うわっ!?」
運営でも無限でなくなったとは言え、
Lv9999ゆえ虎女神はかなり強く、
武器が無くても腕の爪で、
サスカッチ、コボルトを払ったり、
炎魔法で足元の、
オークやオーガを焼いたり、
雷魔法で吹き飛ばしたりする。
女神と言う勇者以上の敵に、
怪物の騎士団は数の暴力と言う、
非常に原始的な戦法を用いた。
しかし弱体化しても虎女神は固く、
このレイドバトルでHPはまだ9990と、
僅かしか削れていない…
「で、そろそろ観念したかしら?」
「今ので終わりな訳なかろう!」
「第二陣突撃!」
なんと!今度は、
元モナカ王国軍騎士と、
シンド夜叉兵が、
虎女神足元に突撃し、
空中は元扶桑童子兵が、
気弾を撃ちまくり、
元トルキスタン兵が、
空飛ぶ絨毯の絨毯爆撃している…
そうだ…怪物帝国はもう、
旧悪魔帝国だけじゃない…
ドハワールド全てなんだ…
元人間モンスターまで、
攻撃に参加してくれるとは…
そうだ女神は、
モンスター全体にとっての、
毒母なんだ!
むしろモンスターどころか、
世界そのものが、
自らを産んだ女神に復讐している!
「なんて!元人間達まで!?」
「私も元人間だけど?」
「栄子がそうだったわね…」
虎女神は私に納得したが、
元人間軍の援軍は続く…
「わしも銃剣突撃ぞ!」
なんと百足屋さんは、
器用に銃剣と真槍を両手持ちし、
百の脚でバプテスマから鹵獲した、
十字槍四つも使っている!
龍お姉ちゃん、鵺、蚕人と、
扶桑武芸指南役一同も!
天磐舟オスプレイから女神背に、
隠れ蓑に雷鉄砲の扶桑足軽。
忍者浮舟に大口径雷鉄砲…
「あの危ない扶桑兵器、
若本が取り上げたんじゃ?」
「今は特別に記憶と共に、
お返し致しました♥️」
「何で剣と魔法のドハワールドで、
こんなアダムワールドみたいな、
SF兵器有るのよ!?」
虎女神が空中戦しながらの突っ込みは、
発端な大魔王の私も納得してしまう…
てか怪獣と軍隊なら、
今まで怪獣を応援した私だが、
今は軍隊を応援せざるを得ない…
「龍千代!寝るでない!
今度こそ剣術指南役の誇り、
思い出せ!」
これを見て若本はタイミング良く、
先生を回復させた!
「ぬうう!貴様に言われるまでも!」
「父上!吉田流剣術奥義!天地否」
「吉田流剣術極意!地天泰!」
「百足流槍術奥義!独鈷杵」
「鵺流弓術極意!葦原中津!」
虎女神胴体の羽根…
左翼を先生、龍お姉ちゃん親子が、
二人で切り落とし、
百足屋さんの槍と、
蚕人竜馬に乗る鵺弓矢は、
右翼を貫いて飛行能力を封じた!
「きゃあ!私の羽根まで!?」
虎女神は落下したが、
怯まず数で勝るドハワールド連合軍を、
蹴散らし続ける…
私主役で大魔王なのに、
このラスボス戦見てるだけ!