生身怪獣VS機械怪獣
「そんな!?キョウの、
醜くおぞましい姿まで、
真似るなんて!?」
『いいや!超格好良いだよ!』
「ぐふ!?」
確かにゴーレムフクイラプトル、
滅茶苦茶格好良い…
尻尾先は女神の剣でなく、
ウニゴーレムになっていて、
それを虎女神の頬にぶつける様は、
フクイラプトルよりステゴサウルスや、
アンキロサウルスに近かった…
ゴート恐竜知らない筈なのに!
しかも爪や牙どころか羽毛部分も、
光の刃になっていて、
防御も考えている…
私が格好悪いと思いながら、
デザインしたウニゴーレムを、
ゴートはセンス良く改良している!
間接部は隙だらけに見えて、
ミストゴーレムが、
防御結界を張っている!
『トドメだ!』
ゴーレムフクイラプトルは、
虎女神の肩に噛みつき、
肩に抱き付いた状態で、
無数の魔法陣を展開している…
ゼロ距離で攻撃魔法、
一斉発射だ!
「やったか!?」
先生も心の男の子を、
呼び覚まされた!
武器を繰り出す手も止まった…
ゼロ距離ゆえに攻撃していた、
ゴーレムフクイラプトルも、
顎や腕が破損した…
だが爆煙の中で、
虎女神は健在だった!
「ほんと…何なのよ…」
鎧に穴や焦げ目付いたが、
虎女神の毛皮に傷一つ無かった!
そこも勇者同様、
防御力高いのか!?
てか勇者も女神もずっと、
わざわざ自分の肌より弱い、
鎧着ていたのか!?
「あなた達!いい加減にしなさい!」
「ぬぅ!?」
「きゃっ!?」
虎女神はサワイ穴を飛び上がって、
アンデッド固定を割って脱出し、
四本脚を再び地上に現した!
「何よ!こんなオモチャ!」
『うわああぁあぁああ!?』
ミストゴーレム防御結界も、
虎女神の魔法で散らされ、
ゴーレムフクイラプトルは、
虎女神の剣と槍と斧で、
同時に撃破されてしまった…
ゴートは脱出したが、
ゴーレム勇者とニーズヘッグは、
助からなかった…
やはりメカ怪獣は、
生身怪獣に勝てないのか…?