ワイバーンとゴーレムの本気
サワイの姿が、
見えなくなったと思ったら、
急に虎女神が地盤沈下した!
「!?」
下半身の四本脚が、
それぞれ同時に空いた四つの穴に、
急に嵌まったのだ!
「へっへっへ!
サンドワームの力思い知ったか」
「何でギャレワールドの床、
潜れたのよ!?」
サンドワーム態サワイは、
私の隣に戻って得意げだった。
最初サンドワームなった頃、
ワイバーン態より掘り進めるの、
遅かったのに凹んでたのに、
いつの間にそこまで、
サンドワームの体使いこなしてたとは…
飛行訓練だけでも大変だったろうに、
合間に自主トレし、
ワイバーン態どころか、
本物のサンドワーム掘削超えている!?
ワイバーンをただの、
飛行手段としか見てなかった、
女神の筋書きでは、
有り得なかっただろう!
「おらの新魔法は、
起動に時間掛かるだ!
アンデッド達は女神足止め!
栄どん、先生は、
武器を頼むだ!」
「分かった!」
「うむ!」
「何をする気!?
貴方たち雑魚は何人居ようと…」
私と先生は、
虎女神の複腕武器から、
アンデッド達を守る様に、
受け続ける!
四万アンデッド達は、
それぞれ一万ずつ虎女神の四本脚と、
サワイの四つ穴に隙間なく、
埋まって固まる様にどんどん集まる…
固定しているのか!
「ぐっ!気持ち悪い!
アンデッドもキョウの偽物も!
そんなキョウの力水増ししただけで、
知恵も経験も私の祝福も無い、
ゴーレム敵じゃないわ!」
「確かに性能だけのゴーレム勇者で、
女神に勝てると思ってないだ!」
なんと!量産ゴーレム勇者は、
変形して合体し、
どんどんニーズヘッグを覆い、
全体的な形を変えていく…
その姿に見覚え有った!
「最後はおらだ!」
すると頭部分には、
ゴートも変形して、
搭乗する様に合体した!
「まさか…その姿…」
『お待たせだ!これが…
ゴーレムフクイラプトルだ!』
ゴーレム勇者はみな、
勇者人間態を模した人型で、
フクイラプトル変形までは、
再現してないと思っていた…
それがこれだったのか!?
虎女神よりでかいし、
強そうだ!