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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第四章 恐ろしき破壊者
241/263

最凶悪役令嬢の優しい飛竜妹

「うわああぁあぁあぁああああああぁああぁああああぁああぁああああああぁああぁああああああぁああぁあぁあぁああああああぁああぁああああぁああぁああああああぁああぁああああああぁあ!!!!!!!!!!

キョウ!キョウ!キョウ!キョウ!」



現実の私は今の夢より、

もっと直接的に勇者を死なせたのだ…


みんなでよってたかって、

追い詰めて利用して…


まさに王道ヒロインをいじめる、

悪役令嬢だ…


いつの間にか私は、

いじめっ子側になってしまった…


いや、私が忌み嫌った、

どの人間よりも酷い…



人類を守る勇者に、

人類を滅ぼす、

片棒担がせてしまったのだ…



思えば勇者の夢は、

私の中の勇者像の変化を、

表していた…



怪獣夢の頃は、

ひたすら勇者の強さに圧倒され、

恐怖を抱いていた…


学パロ夢では、

もしかしたら仲間になれるかもと、

淡い期待を…


夏祭り夢では、

互いの立場かなぐり捨てて、

二人だけで駆け落ちしたく…


白亜紀夢では、

フクイラプトルである正体に、

強く惹かれている事…



どの夢でも勇者は、

とにかく強い存在だった…


だが実態は、

私より過酷な宗教虐待されて、

追い詰められた宗教二世…


本当は痛みをよく知る私が、

誰より救うべきだった。


無知で小さく弱い、

可哀想な女の子…


それをまた…



「勇者の夢見たんすね!?

姐御は悪くない!」



すると寝室復帰したサワイが、

私を破れた羽根で抱き締めた。


鱗の感覚固くて冷たいが、

熱くなってた故に落ち着く…



「あいつは俺と魔神様を、

殺そうとしたんすよ!?

それを姐御は守ってくれた!


怪物帝国はみんな、

姐御に感謝してます!」



「ありがとうサワイ…

そうね…私はモンスター全体を守る、

大魔王だったわ…


確かに今勇者の夢だったけど、

実は夢の中でもサワイに、

背中を押されて思い切れた…」



「まじすか!?へへへ…」



サワイは私が、

勇者殺す勇気と思ってそうだが、

実際は司祭だ…


いや、現実でのバプテスマは、

既に先生と百足屋さんが、

殺しといてくれた…


だがまだ殺すべき、

最大の元凶が居る…



私の物語で勇者は、

あくまで存在感有る中ボス…


ラスボスには既に、

遭遇したのだ!



「女神を殺す!

ギャレワールドにも攻め込む!」



「おぉ!遂に、

そこまで殺っちゃうんすね!」



女神こそ勇者を追い詰め、

私に丸投げしようとした、

最大の敵だ!

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