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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第四章 恐ろしき破壊者
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また救えなかった命

「そんな…いやあ!いやあぁあぁあぁああああああぁああぁああああぁああぁああああああぁああぁああああああぁあ!!!!!」



だが子どもの水死体は、

間違いなく勇者キョウだった…


昨日あんなに幸せに別れた、

羽毛フリルドレスを着たまま…


ワーウルフのぬいぐるみは、

死んでも離さなかった…



「おぉ!我が娘京が、

少年から少女に戻る時、

女神と一体となり、

全人類を救う勇者となったのだ!」



しまった!そんな教義だったのか!?

勇者の幸せ全集中して、

バプテスマのカルト設定把握してなかった…


私と昨日遊んだのが、

かえっていけなかったのか…


また私は勇者を、

死なせてしまった…



「何が全人類だ!クソ親父!

てめえの家族救えてねえだろ!」



サワイは河川敷で、

拝むバプテスマにまた、

殴りかかろうとした。



「待て!澤井さん!

きみ保釈中だろ!?」



「今度こそお前、

傷害罪なるだろ!」



男性警官の百足屋さんと、

女性警官のドーナ女王が、

なんとかサワイを止めようとする…


逮捕すべきはバプテスマだったのに…

警察も私たち児相も、

勇者を見殺しにした無能だ!共犯だ!



「無敵!うぬ自分の娘を、

川に突き落としたな?」



「酷過ぎるだ!最低過ぎるだ!

京ちゃん可哀想過ぎるだ!」



先生とゴートも、

バプテスマを強く非難する。



「はて我が突き落とした?

京は喜んで自ら、

我が身を女神様に捧げたぞ?


良子、透、そうであるな?」



「…」



グッドフェローもドルゼも、

バプテスマに逆らえないが、

肯定も出来ず目をそらした。


無敵戦隊は勇者パーティと言われつつ、

司祭バプテスマが勇者キョウの父ゆえ、

真のリーダーは、

バプテスマだったのだろう…



一切悪びれないどころか、

これで良かったと思っている狂気!


目撃者無し、証拠は無し…


だが誰がどう見ても、

犯人は明らか!



私がモンスター愛するあまり、

長年憧れた生け贄の儀式…


それは本来こんな風に、

醜くおぞましい宗教虐待だったから、

廃れた悲劇だったのか!



私は学パロ夢では断念した、

コンクリート片を手に取り、

バプテスマの頭にぶつけた!


絶対罪に問われるのは私だが、

勇者を殺したこのクソ親父を、

のうのうと生かしておけなかった…



バプテスマを仕留めたところで、

私は目を覚ました。

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