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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第四章 恐ろしき破壊者
237/263

着たかった服

今度は町ブラし、

ショッピングモールに寄った。


子供服売り場で、

ふと疑問を抱いた。



「ところで京ちゃん、

女の子よね?

好きで男の子の格好しているの?」



「ううん…ちちうえが、

ぼくはめがみさまのとくべつだから、

おとこのこでなきゃいけないって…」



女神の特別なのに男装!?

どういう理屈だ…?

一人称まで強いているのか!?



「京ちゃんは女神様と、

話した事有るの?」



「ううん、ちちうえしか、

めがみさまとしかはなせないよ…

ははうえとあにうえもはなせない」



なんじゃそりゃ!?

全部バプテスマの妄想なんじゃ…


下手したらバプテスマ自身も、

その場のノリだけで、

教義決めているんじゃ…



「じゃあ服も好きなの買ってあげるから、

着たいの選んで♪」



「やったあ!ほんとはぼく、

かわいいふくきたかったの️」



ドハワールドでも勇者は、

男装しか見てなかったが、


バプテスマと女神に強いられ、

無理してしたくない姿続けた点は、

共通しているな…


勇者はスキップしていたが、

ふとベルトコーナーを見て止まり、

うずくまった。



「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…

もうしませんもうしません」



カルト宗教は愛の鞭と称して、

ベルトで子どもを折檻すると聞いたが、

無敵家の女神教もそうなのか!? 



「大丈夫大丈夫、

京ちゃん何も悪くない悪くない…

ベルト無いこっち行こ」



なんとか幼い勇者をあやし、

ようやく指差した服を選んだ。



「そう言えば京ちゃん、

一人で服着れる?」



「うん…からだみないでね…」



やはり鞭の跡が有るのか?


自分の一万倍斬撃や、

世界を滅ぼす毒に耐え、

全身刻まれても再生した、

ドハワールドでの頑強さとは正反対だ…


いや、修行と称して、

ドハワールドでもバプテスマに、

あの鞭になる十字槍で、

似た事をされていたのかも?



こうして勇者が着た服は、

羽根の様なフリルが沢山付いた、

ドレスだった!


デザイナーは天使をイメージしただろうが、

私にはやはり羽毛恐竜に見えた。



「すごいかわいい!ぼくじゃないみたい!

たのしすぎてゆめみたい!」



「違うよ京ちゃん…

今の可愛い女の子が、

本当の京ちゃんだよ♥️


辛かった事が夢で、

楽しい今が現実なんだよ♥️」



厳密には私の夢だが、

夢の中ではせめて、

勇者を幸せにしたかった。



てかこの子ども服屋のレジ会計…

バルバトス王人間態だ!

他店員も魔族人間態!


確かに女の子の服詳しいだろが…

仇敵の勇者に売るのも凄い…


ベルゼバブ王人間態が店長か?



バルバトス王て男の服着ても、

割とフェミニンなんだな…



こうして勇者は誰より敵対した、

魔族のおかげで、


お洒落に目覚めた。

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