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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第四章 恐ろしき破壊者
233/263

一番好きな姿

そして世界征服、戦勝記念の、

式典が怪京で開かれる事となった…



私は祝う気分ではないのだが、

頑張って戦ってくれた怪物の騎士団、

それを兵站で支えた怪物の臣民に、

ご褒美のパーティー儀式は必要だ。



ケイン参謀が司会進行し、


初めの挨拶は話が長そうな、

先生やゴートではなく、

回復して手短なサワイにさせた。



『それじゃあ記念に、

新しく造った銅像お披露目だ!


俺が姐御の、

一番好きな姿を描いて、

作らせたっす!』



サワイが一番好きな私!?

裸か!?

知らない別亜人裸婦像はまだしも、

自分の裸ずっと晒し物は、

恥ずかし過ぎる///



確かに勇者像が有った台座に、

なんか幕掛かっているなと、

思っていたが…



『それではどうぞ~!』



ケイン参謀の合図で、

幕が下ろされるとそこには、

懐かしい光景が…



「これは…ダンジョンの時の?」



それはゴートダンジョンで、

私が盾青年を倒して、

ゴブリンの子どもを気遣い、

両膝付いて目線を合わせたとこだ。


サワイは確か、

母ちゃんみたいな顔と言ってたな…


あの時サワイから見たら、

私こうだったのか…



「姐御ずっと、

守れなかったモンスター引きずるっすが、

それより多くのモンスター守った事、

事実持って下さい!」



勇者を倒して、

落ち込んでいた私を、

励ましたかったのか?



「ありがとサワイ…

とても良い私像ね…」



「へへへ!」



すると像のモデルになった、

ゴブリンの子ども二人も来ていた。



「おねえちゃーん!」



「ぼくらおおきくなったら、

かいぶつのきしだんはいって、

こんどはおねえちゃんをまもる!」



「ありがと…楽しいにしているわ。

さて式典終わったなら、

その辺に落ちているゴミ拾うわ」



「えぇ!?」



「この後、

大魔王陛下が歌って踊る、

ライブ予定してましたが」



「初耳よ!

練習した覚え無いのに、

出来るわけ無いでしょ!」



「ベルゼバブ王や勇者は銅像完成式典で、

練習無しで歌って踊りましたが…」



さすが旧魔王と勇者…

カリスマ性が違うな…


きっと他の転生者も、

上手く歌って踊るんだろな。



「だとしても出来ない!

ゴミ拾いが今私に出来る事なの!」



確かにアイドルの様なライブなら、

派手で心理的、経済的効果大きい…


でも私は地味でも、

物理的な汚れをなんとかしたい…



「強化魔法なら、

歌や踊りなんとかなるだが…」



「それだと私が、

歌って踊った事にならないでしょ!」



「掃除なぞ下々の、

部下にやらせれば良かろう…」



「ケイン参謀もゴートも先生も、

分かってないわね~

大魔王の私が掃除するからこそ、

民も幹部も皆やるんでしょ?


それに大魔王が掃除した場所、

わざわざ汚す度胸有る者居る?


お腹空いたなら皆、

先に室内立食パーティー行きなさい」



「や、やります…」



「栄どんだけ、

掃除させる訳にはいかないだ」



「なるほどそれが、

うぬのしらす王道か…

花より根の大倉らしい」



「姐御今の掃除する姿も好きっす!

焼却と埋めるのなら、

任せるっす!」



「キッキッ!掃除でも最強キ!」



こうして汚す側だった、

コボルトやサスカッチも含め、

掃除パーティーが行われた。

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