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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第三章 滅ぼすもの、滅ぼされるもの
201/263

パリピ百足

そして訓練所にて百足屋さんの、

仕事始めとなった。


先生が従える亜人軍団は、

反抗的な下剋上狙い多いが、

百足屋さんはどう対処するのか…



「このムカデは槍術指南役にして、

扶桑での我が好敵手。


うぬらに銃剣術を教える」



「拙僧は百足屋千作だ!

皆の衆宜しくな!」 



百足屋さんは派手な司祭服を着て、

木槍でなく木銃を持っていた。


亜人軍団のゴブリン、サスカッチ、オーク、ケット・シー、オーガだけでなく、

今まで銃を恐れていた、

コボルト達も木銃を握っていた。


亜人軍団は今まで、

自分たちの甲冑そのまま着ていたが、

余裕出来て近代的な、

ヘルメットと軍服になっている。



「ムカデ人なんて初めて見た…」



「でも旧魔王はハエ人だったし、

あいつもめっちゃ強いんじゃ…」



「亜人将軍のライバルらしいしな…」



みんな初めて見る百足屋さんに、

恐怖と不安を抱いている…


私も最初仲間と共に襲われる、

かなりの悪印象だったしなあ…



「はっはっは!緊張しているな皆の衆!

これ!持って参れ」



百足屋さんが手を叩くと使用人達が、

妙なワゴンを押して来た…


アリ人の中間やシロアリ人の女中…


百足屋さんのハイカラさに合わせてか、

アリ中間は執事服で、

シロアリ女中はメイド服だ…



「全員分の酒とつまみ!

下戸には茶と菓子だ!

今日は拙僧仕官祝いぞ!


飲め!歌え!無礼講ぞ!

愚痴も好きなだけ吐け!


稽古は明日からぞ!」



百足屋さんは急に、

パーティーを始めたではないか!

パリピ百足!


私にはいきなり、

呪詛や襲撃だったから、

先生よりスパルタと思っていたが、

嫉妬無しならこうなのか!?



「あの先生…百足屋さんて、

扶桑でもこうだったんですか?」



「わしは奴の甘やかす教え方、

好きではないのだがな…


しかしこうも思う。


裏切った豚や戦鬼も、

わしでなく百足屋に出会っていればとな」



確かにチャラ男に盲信するクップくんも、

チャラ男進化系の好好爺な、

百足屋さんのが相性良かったかも…


フェルニゲシュ、キリナ、五本足バイコーンも、

時期次第では更正出来たかも…


官僚オーガも何故反抗的か、

聞き出せたかも…


支配者側になって忘れかけていたが、

私だって官僚オーガと同じく、

反抗側だったし…


最初救えなかったアリアドネも、

毒虫同士で説得出来たかも!?


百足屋さん思ってたより、

有能で怪物帝国に必要な逸材だった…


扶桑で良い収穫だった…



「ところで百足屋さん、

父親と息子の名前は何?」



「父は百作で、息子は万作ぞ!

祖父は十作で、孫は億作なり!」



やはり一世代ごとに、

桁が増えるのか…


そのうち子孫は、

無量大数作になりそう…

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