部屋と法衣と百足
「えーと百足屋さん、
暫くは亜人将軍である先生の下で、
亜人軍団指導して欲しいけど良い?」
「龍千代の臣下は癪だが、
そのうち追い抜いて…将軍!?
龍千代ここの将軍なのか!?
剣術指南役でなく!?」
やはり武士に将軍は、
凄いステータスなんだなあ…
「最初そのつもりで、
大倉の式神となった。
将軍となってからは、
指南する機会減ったがな…
義理許しはせず、
免許皆伝はまだぞ」
百足屋に私を義理許し扱いされたの、
気にしてたんだ!?
「屋敷はまだ用意する余裕無いから、
この怪京城内の、
空き部屋使ってもらうけど、
先生みたいに和室に改装…」
「要らぬ!せっかく北伐まで来たからには、
北伐ならではの風情を楽しみたい!
扶桑と同じでは来た甲斐が無い!
服も北伐僧の法衣を仕立ててくれ!」
先生は和風に拘るけど、
百足屋ずいぶんハイカラだなあ!
アダムワールドなら真っ先に、
スーツ着そう…
因みに怪物の騎士四天王で、
サワイは潜るの好きだから、
一階部屋の床板ぶち抜いて使い、
ゴートはアイテムボックス内が、
ほぼ自宅ではあるが、
荷物整理し易く倉庫を通していて、
若本は「世界こそ私の家」と、
神様ぽい理屈で特定の部屋は無い。
「それと新たな主君になったからには、
大魔王陛下万歳!」
「いや、牝山犬呼びで、
タメ口のままで良いわ。
先生のライバルなのに、
ひれ伏すのも辞めて。
先生は私を、
ずっと名字呼びだし…
あと私は店っぽい、
親しみと可愛げ有るから、
さん付けのままに」
因みに百足屋さんは、
怪物帝国祭司服は、
黒いフードで地味だから嫌と、
ムカデらしからぬ理由で却下した。
バプテスマの様に、
モナカ王国の派手な司祭服にした。