焼き討ち計画
次は城兵の口を覆い、
叫べない様に密かに始末し、
北門付近の城壁の階段を登った。
やはり煉瓦作りの街並みであり、
ドイツの古い町に似ているか?
火消しが取り壊して、
炎上食い止める事は出来ないが、
消防施設の類いは無く、
やはり水魔法、氷魔法使いが、
消防士の役目を担うだろう。
世界的有名なあの怪獣映画初代スタッフは、
ビル屋上から、
セットの怪獣破壊ルート手順を話し、
危険人物として通報されたエピソードを持つが、
私は今から本物の怪獣と実行する。
「先ず一番面倒な、
冒険者ギルドから燃やす、
次にこの下の北門付近を広目に燃やし、
その次は油屋を燃やすのよ」
「真ん中のでっかい領主の宮殿は、
燃やさなくて良いんすか!?」
「そこは派手だけど、
そこまで重要じゃないわ」
「分かりやした!早速!」
「待ってまだ早い!
今はまだ西から東の風だから、
北から南の風に変わってから」
「そんな風気にする必要有るんすか?」
「炎の勢い決めるから大有りよ、
飛行嫌いでも貴女もワイバーンなら、
風向きの大切さは知っているはずよ」
「ああそうでしたね、
最近飛んでないから忘れてやした…」
太陽を軽く見て方角を確認し、
指を舐めて何度も風向きを確認し、
北から南の風に変わると、
実行する事にした。
「よし!手順通り!」
サワイは冒険者ギルドに、
城壁から炎を吐きかける。
冒険者が何人か出てきたが、
いかに水魔法、氷魔法使いでも、
自分の体が燃えていては消火不可能だった。
「あっ!外の魔法使い達が消火してますよ!
あいつらにまた吐くっすか!?」
「いやそれは無視して、
次はこの下の北門付近!」
北門付近の家や店や人が燃える…
だがこれはまだまだ序の口。
「次は油屋!」
流石にガソリンほど、
可燃性高い油は無い様だが、
このエマの街ではよく燃えた。
「次は最後の場所!」