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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第三章 滅ぼすもの、滅ぼされるもの
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二対四

「皆さんお好きですね…」



すると先生の息子龍一、

龍お姉ちゃんみたいに許可取ってないが、

私の兄弟子だから龍お兄ちゃんも現れた。


龍お兄ちゃんは縁側に座り、

筆と紙を取り出した。



父にも妹にも与せず、

中立として記録する様だ…


龍お姉ちゃんと龍お兄ちゃん、

どちらが上かまでは分からないが…



てか吉田家て父親がリベラルで、

娘と息子が保守的なんだ!?



私が龍お兄ちゃんに、

気を取られた隙に、

先ず鵺が矢の雨を降らせた!


稽古用の矢尻無い矢だが、

最初に弓矢とは実戦的だ!



弓矢なのに、

栄系四七並みの連射性!


なんとか先生と共に払うも…



「ぐっ!?」



一矢だけホーミングし、

私の背中にヒットした。



「大丈夫か大倉!?」



「痛いですが、

先生の強化妖術でなんとか…」



「はっはっは!未熟!義理許し!

牝山犬はやはり愛妾だな!


百足屋千作(むかでや せんさく)!推して参る!」



すると百足屋の体側面に、

無数の妖術陣が浮かんだ…


人型の大きな四本手足は、

しっかり木槍を構えているが、

ムカデ本来の小さな百本脚で、

妖術を使うのか!


先生は右手で刀、左手で妖術な、

魔剣士であるが、


百足屋は両手で木槍を握り、

百本脚でなんて…



一つ一つの妖術陣は小さく、

先生よりは威力低いだろうが、

その分手数は上で、

複数同時の複雑な術式の様だ!


まるで文武両道な、

アジ・ダハーカだ!



「うっ!?」



やはり私暗殺が目当てだからか、

水妖術と土妖術で、

私の足元を泥沼にしつつ、

蔦と触手で拘束しようとする…


私は飛び上がって切り払うも、

飛び上がった空気を固められ、

動きを止められた!



「では的になれい!」



鵺は蚕人の後ろに跨がり、

龍馬で迫りつつ、

再びホーミング矢を連射して来る!



「くっ!」



更に龍お姉ちゃん…

今は先生に似た頭が東洋龍の、

ドラゴニュート形態も迫る!


襦袢は白地に梅の花と、

花びら模様…


赤い女袴に青い波模様と、

派手で女子力高い和装!



木刀は二刀流で、

同じ吉田流なのに先生に似てない!


二次元でよく見掛ける、

両方長い太刀ではなく、

左手は短い小太刀で、


宮本武蔵的なガチさ感じる!



なんとか動いて、

人斬り丸で龍お姉ちゃんの、

二刀流を受ける…


こっちは真剣なのに、

木刀に追い詰められる!



「栄子ちゃん…出来るだけ派手に、

刀を振り回して…

私が打ち合うフリをして、

矢と妖術払うから…」



こっそり龍お姉ちゃん、

私を助けてくれるのか!?


まさにお姉ちゃん!


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