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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第三章 滅ぼすもの、滅ぼされるもの
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武芸指南役

単は流石に動き辛いので、

二枚残して脱いで襷掛けし、


先生は裃のみ脱ぎ、

木刀を二本取り出した…



「それと先生、

扶桑は本当にシンドの様に、

同盟国になるでしょうか?」



「龍帝陛下は我が弟子、

つまり扶桑はわしが、

実効支配しているからな!」



「でもあのムカデ人、

ずっとニヤニヤしてましたし、

一筋縄ではいかなそうですが…」



「うぐっ!百足屋か…」



百足屋って名前なのか、

まんまだなあ…



「百足屋は龍皇室の槍術指南役…

武芸指南役になる前から、

我と腕を磨き合った好敵手よ…


奴は栄田幕府将軍である、

刑部狸一族とも繋がり深きゆえ、

厄介だな…」



先生にもライバル!

虎ならさっき貴族に居たけど、

龍のライバルがムカデ…


体が長いのは同じでも、

脚が多いから大ムカデのが、

伝承的に強かったな…



そして武芸指南役=剣術指南役と思ってたけど、

剣以外も指南役居るよね…


てか江戸の将軍が狸て、

アダムワールド日本と同じだなあ…



「先ほどの床の呪詛、

術式的に百足屋が官女どもに、

教えてやらせたのだろう…」



百足屋も妖術使えるんだ!?

先生と同じく文武両道!


先生の妖術陣は八卦と漢字なので、

道教由来の陰陽道、

つまり蓬莱仙術がルーツなんだろけど、


さっき床に浮かんだ妖術陣は、

梵字とヤントラが出ていたので、

密教由来の修験道…

シンド法術がルーツなのかな?


西洋魔法はカバラ、ルーン、

つまりイスラエル、北欧だったが、

やはり東洋妖術は中国、インドか!



「武者修行で堕ちたな…龍千代!

牝山犬の色香に惑わされたか…」



すると噂の百足屋が現れた!

先が鼓状の木槍を持っている!


牝山犬て私だよね?

山犬と狼は調べると、

違いが余計分からなくなるけど…



槍術で法術だからか、

僧兵の様な法衣を着ている…


先生の幼名かな?

それで呼ぶとは、

相当付き合い古いな…


だが後ろに見覚え有る龍お姉ちゃんや、

見覚え無い弓を持った鵺、

坂本ではない龍馬に乗った白い蛾人…


おしら様の伝承的に蚕だな!



「むっ!お龍!?

何故そやつらと居る!?

寝返ったか!?」



「その言葉そっくりそのまま返すぞ!

主君を裏切り子を裏切り、

北伐で牝山犬を担ぎ上げ、

扶桑に仇なす朝敵!逆賊どもめ!」



公家聖獣は納得したぽかったけど、

百足屋は凄い反発している!

本当に狸にチクりそう!



「うぬらと違い武芸指南役は辞し、

お龍に譲ったから良かろう…

わしの今の主君は龍帝陛下ではなく、

この大魔王陛下よ」



「牝山犬の何が大魔王か!

貴様の様な色ボケジジイ、

我ら武芸指南役一同として、

断じて許しがたい!


纏めて成敗してくれるわ!」



百足屋と龍お姉ちゃんだけでも、

先生並みに強そうなのに、

弓術指南役や馬術指南役まで!?

四対二じゃん!



「大倉、最近多忙で殆ど教えておらぬが、

稽古は続けておるか?」



「ええ…人間態で兜割り自主トレ、

八割くらいは…」



「今日の稽古は中断ぞ、

うぬは人斬り丸を抜け。


他国の王を襲うは、

かなりの外交問題だからな」



「いや!私だけ真剣でも、

数で勝る武芸指南役相手は…

稽古用でも余裕で、

私を殺せそうですが…」



すると先生は鳥脚に似た、

鱗と鉤爪の手で私の頭を、

軽くぽんぽんと叩いて撫でた。



「今傀儡の様にうぬに、

わしの妖力を注いだ…


これで多少は対抗出来ようぞ」



私と先生は師弟らしく、

背中合わせに刀を構えた。


先生はいつも私とは、

次元が違う敵とばかり戦ったから、

ようやく共闘出来るのか!


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