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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第三章 滅ぼすもの、滅ぼされるもの
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モンスター宮中ドラマ

御所の中はきらびやかで、

大河ドラマの美術スタッフが頑張った様な、

雅を感じる…


松に藤生えているのは、

アダムワールド絵巻では飾りだろうが、

ドハワールドなら本当に、

そういう植物かも…



「むっ!待て、

臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前!」



私の前を歩く、

(かみしも)を着た先生が止め、

素早く九字切りの省略、

早九字を行った。


空中に升目状に指で切るのだ。


すると廊下に光る妖術陣が浮かび、

砕け散った。



「先生今のは?」



「危うかったな…

わしならどうと言う事は無い呪詛だが、

うぬが踏んでいたら雑巾が如く、

全身捩れていたとこだった。


おおかた宮中の官女の嫌がらせだな」



エルフの里で懸念した地雷呪詛が、

扶桑でなんて!?



「先生の教え子ですか!?」



「否、この術式は、

奴の入れ知恵だな…」



そう呟くと先生は、

ぐっと拳を握り締めた。


自分の鋭い爪が、

手のひらに刺さりそうだ。


先生にも故郷に、

嫌いな相手が居たのか!?



「それと大倉、

龍帝陛下に絶対平伏すなよ、

大魔王となりしそなたは今、

帝と同格ぞ」



ドハワールド扶桑は、

アダムワールド日本に近いので、

反射的に頭を下げそうだが、

そうなると私が龍帝の家臣。


怪物帝国が扶桑の属国になるのか…


嫌だ!モナカ王国や蓬莱と、

戦争のためにも、

扶桑もシンドみたいに軍事同盟結びたい!


ゆくゆくは扶桑もシンドも、

怪物帝国の属国になって欲しいが、


日本人として日本ぽい国に、

攻め込みたくない!


(ドハワールドや女神制圧したら、

真っ先にアダムワールド日本、

それも鎌倉から攻め込むけど)



そうして扶桑の、

謁見の間に到着した…


やはり全て畳張りで、

龍帝は御簾の向こうに居る…



烏帽子を被り束帯を着た、

公家ぽい白虎、朱雀、玄武が居る…


先生は青龍だから、

東西南北の聖獣が揃った!



しかし聖獣ではやはり、

八咫烏が一番偉いのか、

同じく烏帽子で束帯を着て、

御簾の一番側に居る…



一番手前に裃を着た、

ムカデ人がこちらを見て、

ニヤニヤしている…


てか色んな亜人見たが、

虫人は初めての様な…


節足動物モンスターでは、

アリアドネより知能高そうだが…



てか先生とムカデ、

何で裃なんだろうか?


武士でも帝に謁見は、

束帯じゃないのか?


武士ぽさ強調する、

キャラ付けだろうか?



すると白虎が最初に、

牙が並んだ口を開いた。


白塗りぽいし麿眉だし、

一番公家ぽい!



「龍之助、その娘が、

そなたの新たな弟子にして、

今の主君か」



「はっ!左様でございます!

怪物帝国が大魔王陛下、

大倉栄子様にございます」



いつも偉そうな先生が、

へりくだっている!


あの白虎のが冠位上なんだ!?



「で、北伐の山犬を連れ、

何用か?

名前だけは扶桑風の、

雅なおなごじゃが…」



朱雀が私を山犬て!

まあそうなんだけど…


そもそも山犬て狼と区別が、

調べれば調べるほど分からない…


中華思想なのか、

怪物帝国を北伐呼ばわりだし、

歓迎はされてないな…


名前だけは褒めてくれたか、

この時代名前に「子」は、

かなり高貴だろしな。

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