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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第三章 滅ぼすもの、滅ぼされるもの
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冠と御所の形

和服着付けは出来れば、

お辰さんにして欲しかったが、

人間の割烹着女中達が震えながら、

私に龍お姉ちゃんの(ひとえ)を、

着せてくれた。



「おぉ似合うぞ!美しい!」



「そ、そうですか///」



「俺はこうもう少し、

胸元はだけた方が旨そうかなと」



そんな遊女みたいな…

私はサワイ専用遊女みたいなものか…



「それとこの冠も被れ」



(かみしも)を着た先生は、

日光の飾り有る、

王冠を私の頭に被せた。



「ありがたいけど、

大魔王ぽくない様な…」



「悪鬼どもと違って、

扶桑の者は角には平伏さぬ、

やはり旭よ」



なるほど扶桑もやはり、

日ノ本だ…


角は東洋龍なら、

誰でも生えているしな…



それと表に、

迎えの牛車が二台来た。


牛鬼が引くんだな…

牛鬼て蜘蛛要素強過ぎて、

蜘蛛鬼て感じだが…



「それとサワイお留守番ね、

吉田家で待ってて」



「えー!?ここあのババアが、

クマクマうるせえんすけど…

肉の匂いもしないし…

使用人の人間喰って良いすか?」



「先生の部下だからダメ!

山か何か連れてってもらって、

動物でも狩って!」



扶桑が日本と似ているなら、

礼儀作法に五月蝿いだろう…


今まで亜人王に謁見で、

大人しく黙る知性有るサワイも、

白眼視されかねない…


だいたい後輩口調だし…


それに吉田家に上がって分かったが、

サワイは足底を拭いてもらっても、

爪でうっかり床板や畳を、

傷付けがちだからだ。



かくして龍帝御所に出発したが、

牛鬼車から見える大和京の景色は、

難波ほどの活気は無くて、


物乞いや死体も有り、

ますます昔の京ぽく見えた。



大事な御所だが堀無いのも、

アダムワールド御所と同じだ。


こうして大和京御所に到着した。

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