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依頼ナンパ
「すいませーん!私が働いている店に貼りたいので、
あのワイバーン使いの手配書ください」
「どうぞ」
受付嬢はさらっと新しい手配書を出した、
本人が貰いに来たとは、
夢にも思ってない様だ。
掲示板付近に戻ると、
二人のガラの悪そうな、
戦士と魔法使いの男が絡んできた。
「姉ちゃん剣士か?
俺たちとパーティ組まねえか?」
「変わった服装と剣だな…
南方から来た御令嬢か?」
「私は初めて来たばかりで、
全く分からないんですが…」
「へっへっへ俺たちが、
手取り足取り教えてやるよ。
このワイバーン使いなんて、
懸賞金低い分、
初心者向けだろしな…」
「姉ちゃんさっきこいつの、
手配書貰っていたし、
興味有るんだろ?」
だからそのワイバーン使い本人だ!
私だと夢にも思ってないな…
肩のサワイも見えている筈だが、
手配書のワイバーンだとも、
気付いてない様だ。
「わかりました、
ここは騒がしいので、
詳しい事は外で話しましょう」
取り敢えずガラ悪い二人の男を、
ギルドの外に連れ出した。