軽い世界蛇
ヨルムンガンドは北欧モンスターだが、
世界を一周して自分の尾先を咥える、
世界規模大蛇ゆえに、
ちょうどラミスタン沖合いに、
その頭が有るとゴートの地図に、
描いてたのだ。
「ヨルムンガンドー!」
港の高台から叫ぶ、
非常に原始的な呼び方だが、
モンスター会話能力有る私なら、
海底にも通じる筈…
すると島の様に巨大な、
大蛇の頭が現れた…
ヨルムンガンドが首をもたげるだけで、
津波が起こった!
単に見晴らしのつもりだった、
高台に居て良かった…
他モンスターに被害は有ってはならないが、
巻き添えは人間で良かった良かった。
「な~に~?」
ヨルムンガンド思ってたより、
気さくだなあ…
「勇者殺したいから、
毒ちょうだ~い!」
「良いよ~!」
良いのか!?
北欧神話最強の、
雷神トール殺した毒だぞ!?
この服の方がよっぽど、
手間取ったぞ!?
予想よりあっさりゲット出来た…
毒自体は若本に梱包させるとして…
「お礼に何か欲しいもの有る~?
食べたい餌とか~!?」
「なーい!自分の尻尾噛めれば満足!」
それで良いのか!?
体をドハワールド地球一周したら、
それで達成感有るとか!?
何にせよ、
ヨルムンガンドの毒入手して、
本当に良かった…
雷神を殺せる毒なら、
安易な女神から力借りるだけの、
勇者は理論上殺せる!
そして早めにラミスタンから撤収し、
次は大量破壊兵器の宝庫、
シンドに転位する事にした。