勇者退治法
今度はゴートが、
オリハルコンの腕を上げた。
「勇者を真似てゴーレム作って、
闘わせるだ!」
「へぇゴート私だけでなく、
勇者のお人形さんも作りたいんだ~?」
「ぐっ!?」
ついゴートに当て付けてしまったが、
主役を模したメカ怪獣なら私も好きだ。
だがゴーレム勇者で、
本物に勝てるだろうか?
メカ怪獣は性能は、
オリジナルより高いのに、
毎回負けてしまうではないか…
勇者はさっき自分の、
一万倍の斬撃に耐えたので、
ゴーレム勇者が一万倍強かったとしても、
負けるのではないか?
そして次は、
セイゴクー王も挙手した。
「キッキー!」
正直こういう場では、
ラピスちゃんより頼りにならなそうだが、
やる気と自信だけは誰より有るので、
当てておこうか…
「勇者の足元にバナナの皮置いて、
滑らせるっキー!」
「はい不採用!」
そして次はこういう場で、
頼りになる羽根の魔女が、
挙手したではないか。
「あんたはこうして、
色んなモンスターを味方にしたけど、
まだ足りないよ!
モナカ王国や悪魔帝国以外の国の、
モンスターも味方にするのさ」
さすが羽根の魔女、
一番良い意見だ…
一応アテも有るし…
だがもっと、
アテにする味方が目についた。
「てか若本!貴女魔神様でしょ!?
勇者なんとかしてよ!」
「確かに私はここに居る、
皆さんの誰より強いです…
吉田様にも勝てます…
でも勇者様には勝てません!」
「ええっ!?そんなあ…
魔神様でも無理だなんて…」
「だからお嬢様を、
この世界にお呼びしました…
勇者様に勝てるのは、
力を与えている女神様と、
惚れられているお嬢様のみ!」
「そりゃ女神はそうでしょうけど…
私は勇者と再会したら、
押し倒されて終わりの様な…」
「待て魔神!わしに勝てるだと!?
剣を使える様に見えぬが…」
「私はお嬢様や吉田様と違って、
分かりやすい攻撃はしません…
試してみますか?」
「今そこで、
仲間割れはやめて!」
確かに私の最強戦力更新した若本は、
今まで的に先生も奸計で、
どうにかしてしまいそうだけど…
そして窓からでかい顔している割に、
だんまりのクロノス王には、
私から意見を聞いてみる。