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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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西洋ドラゴンの因縁

そして開戦前日、

私は各軍団の視察に行ってみた。



先ずはサワイの怪獣軍団が居る、

中央広場。


亜人を想定してなかった私が、

最初に女神に宣言した、

獣型モンスター軍団だ…



「お前ら!俺に逆らう奴は、

この大魔王に逆らうと思え!」



「なんだあ?

私たちは怪物の魔女の評判聞いて、

ここまで集まったのに」



「ワイバーンごときがイキるんじゃねえ!

何で下等竜に従わなきゃならん!?」



サワイは勇者像が下ろされた、

銅像台座で命令するが、

モテ度二位のフェニックス。


ドジョウぽい頭ドラゴンの、

ジャバウォックが異を唱えた。


どうやらサワイに不満な、

獣型モンスターが集まった様だ。



「お前みたいなチビ、

そこに乗っても小さいぞ」



「何が怪獣将軍だ!

魂ごと喰うぞ!」



ベヒーモスは象やサイに似た巨体を揺らし、

台座のサワイを見下ろした。


頭がワニのライオン、

アメミットは台座下で、

大口を開ける。



「ギャハハハ!

あいつ俺達サンドワームに、

憧れてるらしいな」



「怪獣将軍様は、

大魔王の威を借りなきゃ、

威張れる訳無いよなww」



本物のサンドワーム!?

よく話題に上がるが初めて見た…


サワイの古いワイバーン仲間と一緒に、

嘲笑うなんて…



憧れの相手が、

嫌いな知り合いと共に、

馬鹿にするなんてショックだろうな…



「お前ら!逆らえば殺す!」



するとサワイはサンドワーム三本首、

そこから青い熱線三本放った…


この前良い線と言ってたが、

予想より派手な大成功だ!



羽根の皮膜を治しつつ新たに生やし、

六枚の羽根…


足は私が気に入った中間体怪獣の様な、

リバイアサンのガッシリしたのになり、

毒針尻尾は何と九本になった!

そこはヒドラか!?


サキュバスの夢の姿に、

似ているかも?



盛り過ぎてバランス悪く、

これで戦えるかは謎だが、

派手で強そうなので、

威嚇には最適だった!



モンスター達も火を吹くからには、

青い熱線の高温の威力を理解し、

一気に静まり返った…


常に燃えていて、

炎に一番詳しいフェニックスが、

特にビビっている…



「申し訳ありません!」



「怪獣将軍閣下に、忠誠を誓います!」



その場に居たモンスターは、

全員ひれ伏した…


ベヒーモスの目線も、

サワイから下がり、

アメミットも口を閉じた…


サンドワームやサワイの古い仲間達も、

頭を下げて赦しを乞うた…



サワイの変身能力と、

先生との熱線…


二つの努力が報われたのだ!



「ぬうううぅう!

ワイバーンごときにひれ伏すかあ!」



すると前肢が有り、

ジャバウォックやファフナーより、

王道なドラゴンぽいドラゴン、

ファイヤードレイクが飛んできた!


ここまで直球の西洋ドラゴン、

逆に初めて見たかも…



ファイヤードレイクが、

赤い火炎を放射するも、

盛ったサワイの真ん中首の青い熱線に、

あっさり押し返された!


バランスを崩した、

ファイヤードレイクの片羽根を、

盛ったサワイ左首の青い熱線が、

切り裂いて撃墜した!



「なにい!?」



地面に激突したファイヤードレイクの頭を、

盛ったサワイは踏みつけた!



「このまま踏み潰されるか!?

俺に従うか!?

姉御の前でお前を殺したくない!」



「誰がワイバーンごときに…

ギャッ!?」



盛ったサワイは踏みつける力を強め、

ファイヤードレイクの残った片羽根を、

右首で喰い千切った!



「わ、分かった…従おう…」



「分かれば良い…

回復魔法かけてもらえ」



ファイヤードレイクは、

文字通り力ずくではあるが、

ワイバーンのサワイに、

忠誠を誓う事となった。

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