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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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将軍と鉄砲

勢いで宣戦布告してしまったが、

まだやるべき事が有るので、

ゴートのアイテムボックス内で、

作戦会議だ。



「でえい!」



「ぬおお!」



遠くで巨人達が、

クロノス王に渡したマニュアル通り、

秘密の陣形訓練しているが、


私たちはいつものアイテム棚前に、

大机を置いてでである。



「怪物の騎士団増えたからには、

他と貴方たち幹部を区別しなきゃ…


先ずサワイの役職は怪獣将軍ね」



「すげー!めっちゃかっけえすね♪」



「ゴートは魔法将軍ね」



「おらが将軍様だなんて…

滅相もない…」



「先生は亜人将軍ね」



「待て、武士として将軍は、

夢の様な光栄ではあるが、

南蛮竜や傀儡の称号より、

弱そうではないか?


せめて剣豪将軍とか」



「確かにその方が、

強そうで格好良い響きだけど、

アダムワールドの剣豪将軍は、

畳か障子で挟まれて討ち死にしたわ」



「亜人将軍でよい…」



「私は何の将軍ですか?

女中将軍ですか?」



「若本は将軍でなく軍師よ、

また私のために悪巧みしてね」



「軍師ですか…ふふふ…

お嬢様の次に偉いのですね️♥️」



若本は魔神なのだから、

本来私よりずっと偉い。


ラスボスと思われていた私が、

あっさり倒されてから、

下剋上して真のラスボス!みたいな…



「そして貴方たち四体の総称は、

怪物四天王として…

配下の各王や各種族は称号に拘らず、

相性良いの選んでね」



将軍が王より偉いのも、

アダムワールド日本人ならではの、

発想かも知れない…



「俺は姐御が大好きな、

獣型モンスター従えるっす!」



「おらは亜人でも、

付き合い深いゴブリンやエルフもだ。

サイクロップスたち、

鍛冶モンスターも欲しいだ」



「わしは他の亜人や鬼どもか…

今後東洋妖怪が来てもわしにだな」



「私は軍師なら、

ドハワールドお三方より上ですが、

魔女や吸血鬼の皆様が、

闇属性同士相性良さそうです」



「次は巨人用の盾とは別の、

人型亜人用の武器よ。

若本、出して」



若本が出したそれは、

最も多くの人間を殺した、

アダムワールドのモンスターとも呼ばれる、

手持ち武器だ。



私は怪獣映画で、

「この踏まれている人たち何?」と、

ミリタリーも多少かじっている。



「鉄砲?火縄が無いが?」



「火縄どころか、

火打ち石も有りません。


このAK-47はとても頑丈な上に、

使うのも作るのも、

とっても簡単なんですよ♪


小柄なゴブリンや、

お利口でないサスカッチでも、

使えるかと♥️」



先生が試し斬りに使うであろう、

西洋甲冑に若本は、

AKで試し撃ちした。



「あんなに早く連発!?」



「何の魔法なんすか!?

鎧が穴だらけに!」



火縄銃までしか知らない先生は、

連射に驚き、

サワイはやはり穴に驚いた。



「魔力が無くても、

魔法並みの攻撃を詠唱破棄で、

たくさん使えます♪


ゴート様ほどの腕前でなくても、

設計図さえ与えれば、

どの鍛冶職人でも作れるかと️♥️」



「でもその縄無い鉄砲、

仲間割れに悪用されそうなんだな…」



ゴートはアダムワールド行った事無いのに、

AK最大の問題点を指摘した!


AKは私が嫌う、

人間の悪意の象徴でもあるのだ…


カラシニコフも生前毎回指摘され、

後悔していた噂も有る…



「え、えーと、

弾だけ私達が必要な分だけ、

渡すとか…


弾が人間にしか当たらない、

呪いをかける魔弾にするとか…」



「この鉄砲本体を作れる職人なら、

空薬莢を見て作れるだ…


オーガ辺りが内輪揉めに、

使いそうな悪寒がするだ…」



確かに!あのオーガ重臣辺り、

人間の前にドーナ女王への、

下剋上に使いそう…



「あの、私が使い終わったら、

毎回取り上げましょうか?

このAKでなくても内輪揉めは、

魔神の私が出れば言う事聞くかと」



そういや若本は、

モンスターが崇める魔神様だった!


女神に限らず人間の神様は、

一部の人間に抽象的な事しか言わず、

それが争う口実になるのだが、


うちの魔神は女神と違い、

フットワーク軽い!


若本が魔神で本当に良かった…



「ドハワールドでコピーするAK-47は、

お嬢様から取って、

栄系四七と呼びましょう…


槍に馴染み深い皆様向けに、

ドハワールドの銃剣を付けましょう」



「ライフルは決定として、

ハンドガンはどうするの?

同じソ連のトカレフ?」



「安全装置が無い上に、

反動がきついからダメです。


マカロフが理想ですが、

オートマチックは手入れ大変ですし、

拳銃を使う時は非常時ですから、

先ずはリボルバーで皆様に、

慣れて頂きましょう♪」



こうして怪物帝国正式採用拳銃は、

ヤクザのトカレフ、マカロフと逆に、

お巡りさんのニューナンブとなった。

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