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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第一章 どの悪役令嬢より「悪役」令嬢
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スラム街

「先ず私たちもあいつらを、

調べる必要が有る…

この辺で一番近い街は何処?」



「この辺ならモナカ王国領内だし、

エマの街すかね…」



行ってみると中世ヨーロッパや古代中国みたく、

堅牢な城壁に囲まれた街が見えた。



大抵の転生者は異世界戸籍無い故、

関所を通る手形を得る苦労する。



優しい貴族のコネが定石だろうが、

地属性ワイバーンのコネ有る私は、

城壁下からトンネル掘って、

脱獄か銀行強盗の様に関所をスルーした。



もしサワイが普通のワイバーンで、

背に乗って空から行こうとしてたら、

弓矢か魔法で撃墜されていたかも知れない…


いつも泥だらけになり、

払うのに苦労するが…



「ふぅ…ここがエマの街?」



私とサワイは路地裏に出て、

サワイをマスコット形態にして肩に乗せ、

裏通りに出ると…



「うっ!?」



道がゴミだらけで物乞いが多く、

大人は殴り合ったり酒を飲んだり、

ストリートチルドレンが多く、

かなりの無法地帯だ。



「これは酷い…」



「ヒッヒッヒ…」



「きゃっ!?」



物乞いの老人が、

私のお尻を触っていた、

驚いているとストリートチルドレンが、

その隙を突いて、

刀を鞘ごと奪っていった…



「お前ら!」



怒ったサワイは物乞い痴漢と、

ひったくりチルドレンを喰い殺して、

刀を取り戻してくれた。



「こいつらロクでもねえすね、

味も肉引き締まった冒険者と違って、

ボソボソでマズかったし…」



「ありがとサワイ、

でも…」



人類滅ぼすからには、

老若男女容赦ないつもりだし、

こいつらは性犯罪者と窃盗犯。


しかし弱いお年寄りや子どもが死ぬのが、

可哀想な感じしてしまう辺り、

私もまだまだ人間なんだなあと思った。



「あージジババとガキは、

姐御が見てないとこで喰うっす!」



私の弱い同族に抱く、

憐れみを察したのか、

サワイは人喰い気遣いしてくれた。

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