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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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期待に応える魔神

「しかし良いのか大倉、

こやつが如何に魔神とは言え、

主を二人も殺して笑う奸臣…


更に今は元の主への下剋上に、

利用しているではないか…


また女中に置くのは、

危険ではないか?」



「あっ!そうっすね…

おい魔神!お前には感謝しまくりだけど…

お前が居なかったら俺あのまま、

姐御と出会わず狩られてたけど…


姐御に何て事したんすか!?

本当に姐御を生け贄にしたなんて…」



「そういやドルゼは、

おらにアイテムボックス付与時に、

広過ぎると他ドワーフ達と、

揉めてた様な…


ドルゼが裏切ったのも、

魔神様のせいなんじゃ…」



「ふふふ…そうですね♪」



疑う怪物の騎士たちの追及を、

若本は得意気に認めている…

しかし私は…



「あははははは!

若本、貴女って本当に、

私を喜ばせるのが大得意ね♥️


良いわ!許す!


人類を滅ぼす私のメイドは、

この位とんでもない方が良い!」



「えぇ!?良いんすか!?

姐御と姐御の父ちゃんの仇すよ!?」



「確かに私やお父様殺したけど、

もし若本が居なかったら、

私はアダムワールドで今頃、

変な年寄りの奥さんになってた…


一生愛を知らず趣味も楽しめない、

つまらない人生を送っていたかも…


貴女にモンスターの素晴らしさ教わって、

このドハワールドに来れて、

青春ならぬ凄瞬に感謝しているわ♥️


貴女は奸臣ぽい忠臣オブ忠臣♥️

ありがと♪」



「身に余る光栄です!お嬢様」



クップくんの時に考えた、

四体目の仲間追加、

怪物の騎士団四天王が、

まさか若本だなんて…


いや、若本はサワイより古い、

0体目、-1.0体目の怪物だから、

結局先生が新入りのまま?


とにかく若本が、

私の期待以上で良かった…



「魔神様が大魔王の侍女!?」



「大魔王陛下て魔神様より偉いの!?」



「魔神様が我々を作ったんじゃなく、

女神が魔神様と我々作ったなんて…」



「てかあの娘、

本当に魔神様なのか?」



「魔神様て男じゃなかったか?」



「前見た時と全然違う…」



私は魔神様に大満足したが、

他亜人達はそうではなかった。


そりゃそうだ、

アンリ・マユ的な、

女神と同格の暗黒神と思いきや、

元天使で私のメイドだなんて…



「やはりこのアダムワールドでの姿、

モンスターの皆様には、

お気に召しませんか…


バルバトス様、

貴方や貴方のお父上の、

戴冠式でお会いした時は、

この姿でしたね」



若本は魔族の石像と同じ、

ルシファー風の姿になった。



「ホーブ様、貴方がたゴブリンには、

この姿で神託を述べましたね」



若本はルシファー風から、

ダンジョン石像と同じ、

パズズ風の姿となった。



「グオオオォオオオォオオオォオオン!!!」



若本はパズズ型の獅子頭で咆哮した、

アルファコール…いやゴッデスコールか!?


その魔神の威厳を表す威嚇に、

亜人達のいぶかしみは吹き飛んだ。



「西洋ドラゴンの皆様には、

こうです!」



若本はテュポーン風の姿となり、

遅れて飛んできた、

ゲオルギウス、ベオウルフ、ファフナーに、

その姿を見せ付けた。


ドラゴン達は空中でビクンとなったが、

アジ・ダハーカとヒドラは、

二頭で何かを話していた。



「あの狼女には、

魔神様がついてたのか!?」



「もう俺たち、

狙われずに済むのか!?」



二頭の仲良さそうな雰囲気に、

見ている私も安心した。



「大魔王陛下が貴方がたも守ります!

魔神の私が保証します」



「若本が色んな姿なれるの分かったけど、

本当の姿はどれなの?」



「よくぞ聞いてくれました!

本当の私はこれです」



若本は今度は、

眩い金色の光に包まれた、

魔神になる前は、

天使だった事を表すかの様に…

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