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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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魔神が描いた物語

「ドハワールドもアダムワールドも、

人類皆殺しを目指すからには、

貴女はどうしようかと思っていたから、

人間でなくて安心したわ…


でもまさか貴女が、

あの魔神様だったなんて…」



「ずっとお嬢様獅子奮迅の御活躍、

拝見させて頂きました️♥️


私は元はギャレワールド天国で、

女神様に作られた、

最初の天使でした…


ですがアダムワールドで、

人間同士が争う様に、

心痛めた女神様は、


このドハワールドでは、

人間の英雄達を引き立たせる為、

やられ役のモンスターを作りました」



そんな理由で!?

しかしあの人間大好きな女神なら、

有り得る!


てか魔神はパズズかアンリ・マユみたく、

神様と同格と思っていたら、

ルシファーみたく堕天使だったんだ!


元は神側だったなら、

ロキも有るかな?



「ですが私は、

それを知り怒りました…


誰が殺される為に生きたいですか?


あらゆる命は幸せになる為に生きます、

それを奪う権利は創造主だからと言って、

有ると思いますか?


親だからと言って、

子どもを虐待死させて、

良い訳有りません!」



そうか…何で私がアダムワールドで、

若本とだけ分かり合えたか…


何で女神様には反発したか…



若本にとって、

モンスターにとって、


女神こそ最大の毒母だっからから…


こんなに怒る若本、

初めて見た…



「私は当時ドハワールド最強だったモンスター、

ベルゼバブに力と智恵を与え、

魔王に擁立して女神や人間達に、

戦いを挑みました…


しかし魔王ベルゼバブは、

勇者キョウに敗れ、

私は女神や他天使達に敗れました…」



若本も同族にいじめられる、

異端児だったからか!


全天使中1/3堕天使仲間居た、

ルシファーより不利な戦況だった!



「そうしてギャレワールドから、

アダムワールドに逃げ延びた私は、

お嬢様と出会った…


モンスターの為に同族に挑み、

いじめられる貴女に、

私は自分を重ねました…


そして人間、若本エマに化けて、

メイドとして仕える事にしたのです」



「貴女も私に、

共感してくれたからなのね…


貴女がモンスターの、

ゲームやフィギュア布教したのも、

より愛を強めるためか…


でも貴女を雇う余裕、

無くなったけど…」



「ご安心を!それも私の仕業です!

旦那様と婚約者を、

事故に見掛けて殺し、


お嬢様も私が運転するトラックで、

轢いてさしあげました️♥️」



「えええぇえぇえぇえええぇえー!?

あの時のトラック貴女なの!?

しかもお父様と婚約者まで…」



「私自身にはお嬢様を

転生させる力は有りませんので、

女神様を利用しました…


元々女神様は勇者様と、

魔王軍残党狩りする、

モンスターテイマーを欲しがってました。


私は元々仕えていた経験を活かし、

転生者候補に、

お嬢様を入れておきました️♥️


貴女なら勇者や人類でなく、

モンスターを選ぶ筈ですからね♪」



確かにそうだ…

私がそんな普通の、

転生者みたいな冒険、

選ぶ訳無い…


てか私の、

モンスター生け贄になりたい夢、

既に若本が叶えたから、

今ここに居るんだ…



「ドハワールドに招待してからも、

お嬢様が降り立つ近くに、

吉田様が人斬り丸を捨てたくなる場所に、

ごみ捨て場を配置したり、


本来フェルニゲシュが、

真っ先に来ていたのを、

五本足バイコーンの道筋遠ざけ、


サワイ様が冒険者に追われる様に、

誘導しましたからね️」



「え?本当は最初に、

フェルニゲシュと遭遇していたの!?

サワイを助ける最初の戦いも、

全て若本のおかげだったんだ…」



「他にもお嬢様が勝つ様に、

冒険者に隙を与えたり、

何回か当たったサワイ様の毒針を、

解毒して差し上げました!


まあ剣士少年の時は、

よそ見しちゃいましたが…


そもそもアダムワールドで、

ワイバーンフィギュア一緒に買ったのも、

サワイ様をお嬢様の、

最初の仲間になって頂くためです️♥️」



「そうだったんすか…

だから姐御は俺と…

魔神様何から何まであざっす!」



サワイが深々頭を下げている!

サワイにとって若本は嫉妬対象でなく、

仲人なのだ。



「若本は私の主人公補正だったのね…

じゃあダンジョンで、

盾冒険者に勝った時も?

あの時自分じゃない様な力出たし」



「ゴブリンと交渉難航のタイミングで、

あの冒険者が来る様にはしましたが、

そこはお嬢様自身の力です、

モンスターへのたゆまぬ愛と気合い…

まさに気愛です!


あとゴート様のアイテムボックスが、

広大過ぎるのも私が、

魔法使いドルゼの脳裏に作り方囁き、


吉田様がドラゴニュート狩り、

返り討ちの瞬間お嬢様が見たり、

その後で豚に遭遇したのも、


ドーナ様を口説く前に、

ラピス様と仲良く出来る様にしたのも、


そもそも冒険者がお嬢様が勝てる、

ギリギリのラインから順番に来たのも、


私の筋書き通りです!」 



「なら俺がサンドワーム憧れて、

小さい姿とかに変身出来たのも、

魔神様のおかげっすね!?」



「おらがメタルゴーレムなのに、

気弱なのも!?」



「わしの人相書きが最初、

似てなかったのもら

うぬの差し金か!?」



「ちょっと…何で皆さま、

絶妙に私が関わってないとこを、

挙げるのですか!?


今魔神様すごーいて話なのに、

威厳を損なう事やめて下さい!」



そこも素なんだ…


若本が焦っているとこも、

初めて見た…


アダムワールドで若本は、

いつも飄々として余裕だったし、

私を掌で踊らせる魔神と発覚したのに、


こんな可愛いとこも有るんだな…

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