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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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グレイト・セレモニー

そして直ぐサナ、クエレブレの、

種を越えた結婚式…


更にはドーナ女王、ラピスちゃん女王の、

性や身分も越えた結婚式、


つまり四人二組の合同結婚式を、

私の令で執り行ったのだ!



「何から何まで、

ありがとうございます…」



「魔女さ…でなく、

大魔王陛下には頭が上がりません」



「良いの良いの、

私も貴女達を政治利用出来て、

大満足!」



「まさかアタイ達まで、

正式に結婚出来るとはな…」



「うふふふ️♥️みんな幸せ️♥️」



ラピスちゃん女王から見ると、

先ほどの私は、

「栄子お姉ちゃんが急に、

エルフの王様をいじめ始めた」

くらい恐ろしい状況だった。



だがむしろ、

いじめられているサナとクエレブレを、

助けるためと知った。


更にドーナ女王と自分まで結ばれ、

食事も振る舞われて、

すっかり上機嫌になっていた。


サナ、ラピスちゃんだけでなく、

ドーナ女王もウェディングドレスで、

今だけ乙女心にときめいている。



「良いかうぬら!この婚姻こそ、

大魔王陛下が怪物帝国で執り行う、

新たなる国造り!


特定の種族のみ優遇するでなく、

全ての妖怪変化を(あまね)く調和させ、

ただ幸せを願うものなり!


抗う者は我らが許さぬ!」



「今後この二組の様な(つがい)を、

邪魔する奴は、

大魔王陛下に逆らう奴。


大魔王陛下に逆らう奴は、

俺たちに逆らう奴だ!」



さらっと先生とサワイが、

参列者を威嚇している!


私にはオーベロン王以外は、

無理矢理従わせる自信は無いからな…


纏め上げるためには仕方ない…


私とゴートが飴で、

サワイと先生が鞭だ…


現にエルフ参列者やオーガ参列者は、

殆ど白眼視していたし、

ケット・シー参列者は、

利用出来そうな悪そうな笑みを浮かべる。



利用と言ってもオーク達は参列せず、

ご祝儀を計算に必死だったり、

普段オークを見下す他亜人達を、

自分達の料理で舌鼓打たせる、

建設的過ぎる復讐を喜んでいる。



「キッキー!」



「アオーン!」



サスカッチ参列者は、

この合同結婚式に縁も所縁も無いが、

「何か凄い祭始まった」と、

趣旨を理解せぬまま、

一番テンション上がっていた。


コボルト参列者は、

新たなる群れの主であり、

自分達に種族的に近い私を称賛に、

一斉に遠吠えや尻尾で、

これまたテンション上がっている。



この後は魔族寺院に行き、

祭司ゴブリン達に魔神様を召喚してもらい、

私の戴冠式と二組に祝福を、

続けてしてもらう。


敢えて先に披露宴をやったのも、

その為だ。



怪物帝国は改正交付、

困窮する怪物支援、

モナカ王国や他国と戦争と、

これから税金使いまくる。


行事をやるリソースは無い…

 

だが皆のメンタルケアに、

儀式はどうしても必要なので、

本来数日かけてやる、

即位式と結婚式も合同でやる。



魔族の魔神像は、

山羊角が生えた人間態に、

十二の羽根と山羊の下半身な、

巨大サタン風で、


ダンジョンの魔神像とかなり違うが、

祭司ゴブリン達は、

よく執り行っている。



「偉大なる魔神様よ…

どうか我ら怪物帝国にも、

祝福を…!」



魔神像が紫の光と、

ドス黒い闇に包まれ、

遂に魔神が顕現する!



だが魔神像から現れたのは、

あまりに私が見慣れた姿だった。




「そうだったんだ…


何で人嫌いの私が、

貴女だけ例外と思ってたら、


貴女もモンスターだったんだ…


若本…」



「お嬢様お久しぶりです…


この世界を随分と、

楽しんで頂けた様ですね」

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