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悪役令嬢モンスターと人類滅ぼす  作者: 龍に本
第二章 勇者の猛威
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大魔王の祝福

「オーベロン王、

サナってエルフ知ってる?

クエレブレと駆け落ちした…」



「あの里一番の恥さらしアマですか!?

最近は貴女やゴートの名まで語る、

不届き千万!

追っ手が見つけ次第、

その場で粛清致しますので、

ご安心を!」



「あの二人は本当に、

私とゴート庇護下なんだけど?

なに?大魔王に逆らうの?」



「えぇ!?そうだったのですか!?」



「今すぐ追うの中止なさい、

何ならここに二人を呼びなさい、

私自ら祝福して結婚させるわ」



「しかし!エルフ史的に、

ドラゴンどもとは不倶戴天でして、

二人の仲を認める訳には…」



「オーベロンくんさぁ~

あんたはあの面倒な詩なんかより、

少数派の差別解消やインフラのが、

よっぽど素敵だと思ったんだけどな~」



「えっ!?そっち!?」



妖精達は本当に上辺の、

花の美しさに現を抜かし、

支える根の美しさを分からぬ様だ。


オーベロン王自身すら、

あの生活水準引き上げを、

誇ってなかった反応だ。



「でも結局助けるのは、

自分たちエルフの派生までで、

他種族はどうでも良いんだ~?


人狼の私は口説いた癖に…」



「貴女は人狼と言っても、

他の人狼どもとは違います!」



「人狼ども?

やっぱり見下してんじゃん!

今までの妖精王よりは名君だけど、

所詮はエルフなんだ~?」



「いえ決してその様な事は…」



「ならさっさと、

サナ、クエレブレの仲も、

認めなさいよ!

自分だけ他種族となんて、

我が儘過ぎるわよ」



「申し訳ありません!

二人の仲を認めます!

認めさせます!」



「エルフは長生きだから、

どうせ私が死んでからとかでしょうから、

今すぐ!早く!」



「里に帰ったら直ぐ!」



「違う!精霊魔法で、

今すぐ追っ手と他エルフに連絡!

早く!」



「は!はい!

お許し下さい大魔王陛下!」



「謝るのは私でなく、

あの二人に!」



土下座するオーベロン王の頭を、

私は踏みつけながら催促させる。


私に好意を抱くオーベロン王だから出来て、

他エルフ男にやろうものなら、

呪詛で私の足が無くなっているかも…



逆らうオーベロン王への、

大魔王ぽい強硬手段に、

他亜人王の態度も変わった。



バルバトス王は、

腰を抜かして震え上がり、


ホーブ王は見えないながら、

この空気を察して汗を流し、


ヴォイヴォダ王は私が、

真祖を超越した事に更に青ざめた。


セイゴクー王はこの、

マウンティングノリ一番好きそうだが、

私がハーレム入り不可能の、

自分以上のボス猿なった事を実感。


自分より強いであろう雄の、

オーベロン王がだから尚更だ。



ハッカー王は私の甘さ指摘していたが、

辛い今に圧倒されている。


カノー王はキューンと、

怯える仔犬の表情だ。


ラピスちゃん女王の中で私は、

ドーナ女王より優しいお姉ちゃんだったろうが、

「栄子お姉ちゃんこんな事するの?」な、

怯えた顔で見上げている…


恐がらせてゴメンね!



だがこの中でドーナ女王は、

唯一笑顔だった。


私がナメられない、

女王の域に達した事を、

認めてくれた様だった。



因みにサナとクエレブレは、

追っ手エルフから私の話を聞いても、

なかなか信じようとしなかったので、


ゴートに私自ら転位させて、

直接説明して落ち着かせた。



狐に摘ままれた表情の、

追っ手エルフ達は、

怪京城の怯えて震えるオーベロン王を見て、

全てを察した…


オーベロン王は私に好意どころか、

膝を屈したのだと。

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